年金・老後

定年楽園への扉

女性の老後はお金がかかる 介護は3回? 働いて備え 経済コラムニスト 大江英樹

2018/8/23

それは一にも二にも自分の老後資金づくりに励むことです。多くの場合、妻が働く理由は夫の給料だけではやっていけないので家計の足しにするとか、自分で好きな物を買ったり、旅行に行ったりしたいといったことでしょう。そこにもう一つ、「自分の老後の資金づくり」という目標を掲げるのも必要だと思います。

正社員ならずっと働き続けることはもちろん、専業主婦も子育てを終えたらどんどん働きに出るべきだと私は考えます。一般的には専業主婦がパートで働く場合、配偶者控除を受けるためや自分の社会保険料負担を避けるため、働く時間を少なくするという、いわゆる「〇〇万円の壁」を意識することが多いと思います。

■積極的に働いて年金にも加入

でも、これからはそういう壁を意識するのではなく、可能な限り積極的に働いて厚生年金にも加入し、自分が将来受け取る年金額を増やすことを考えた方がいいのではないかと思います。

また、公的年金の受け取り開始時期を夫と妻でずらすのも一つの方法です。以前にも年金の支給開始を遅らせることで受給額が増えるというお話をしましたが、例えば夫の年金の受け取りは通常通り65歳からにしてそれを生活費とし、妻の年金の受け取りを70歳まで繰り延べすればいいのです。妻の年金は65歳から受け取るより4割以上増えます。

これは夫と妻が会社員として共働きし、厚生年金と基礎年金をそれぞれ受け取る夫婦に最適の方法です。家計の自由度が高く、妻だけ年金受給を遅らせても生活にさほど支障が出ないと考えられるからです。

いずれにしても女性は男性よりも老後への備えが重要です。スタートは早ければ早いほどいいでしょう。若いうちから老後を考えるのはぴんとこないかもしれませんが、結婚後働き続けるだけでも大きな違いになるはずです。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は9月6日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(共著、日経BP)など。http://www.officelibertas.co.jp/
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