寿命伸びて膨らむ介護費 負担は月平均7万9000円「健康寿命」が重要に

 ふーん。高校野球でいえば、地区予選を勝ち抜いて甲子園に出場したチームの平均というイメージかな?

幸子 甲子園出場というほどのすごいレベルじゃないけど、考え方としてはそういうことね。簡易生命表をみると、ゼロ歳の赤ちゃんは女の子は2人に1人、男の子は4人に1人が90歳まで生きるの。平均寿命はこれからも延びそうだから「人生100年時代」はあながち大げさとは言えないのよ。

 でも、いくら長生きでも健康でなければ人生を楽しめないよね。

幸子 だから最近は「健康寿命」が注目されるようになってきたの。これは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことで、3年ごとに算出されているのよ。3月に発表された2016年の健康寿命は男性が72.14年、女性が74.79年だったわ。

良男 平均寿命との差が女性で約12年、男性で約9年もあるな。そんなに長い間、日常生活が制限されるの? パパの平均余命の3分の1近いじゃないか。ショック!

幸子 そういう誤解も多いわ。健康寿命は3年に1回の「国民生活基礎調査」で「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?」という質問をして「ある」と回答した人の割合などから算出しているの。ただ、ここでいう「影響」というのは食事や入浴といった基本的な日常動作だけでなく、仕事やスポーツまで幅広く含んでいるのよ。

 若いころのように思いっきり運動できなくなったという人も「ある」と回答するかもしれないからね。本当に困っている人はもっと少ないわけだね。パパ、ちょっと安心した?

幸子 それと、日常生活が制限される期間は必ずしも人生の最期に集中するわけではないわよね。若いころは病気がちでも元気になって長生きする人はたくさんいるでしょ。だから健康寿命は「歳」ではなくて「年」で数えるのが正しいの。

良男 そういえば、ウチの会社でも病気で休職している仲間がいるな。

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