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新型ジムニー 原点回帰で大人気、街乗りも快適に

2018/8/22

20年ぶりにフルモデルチェンジしたジムニーを試乗した

スズキの軽四輪駆動車「ジムニー」が20年ぶりにフルモデルチェンジした。コンパクトなボディーを持つ本格的な四輪駆動車として、林道などを走る世界中のプロフェッショナルから支持されているクルマだが、近年のSUVブームに加え、最近のスズキ車にも共通するポップな雰囲気も備えるため、幅広い層から注目されている。実際の走りを確認するために、自動車ライターの大音安弘氏がオフロードとオンロードを試乗した。

◇  ◇  ◇

■20年ぶりのフルモデルチェンジ

ジムニーの歴史は、すでに半世紀近い。1970年に初代が誕生して以来、改良やモデルチェンジを行いながら、48年間つくり続けられてきた。マーケットも国内だけではない。意外と知られていないが、ジムニーは世界194の国と地域で販売されており、累計販売台数は約285万台にも上る。まさにスズキを代表とする世界戦略車なのだ。

モデルライフの長さもジムニーの特徴だろう。3代目となる先代が登場したのは98年。今回の新型は20年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

新型ジムニーの発表会ではこれまでのジムニーも展示されていた。一番手前が初代
こちらは3代目。乗用車を意識した外観をしていた

先代は外観も初代や2代目より乗用車らしくなり、オンロード性能も重視されたが、日常ユースに適した快適性を持ち合わせているとまではいえなかった。SUV人気が高まる中で登場した4代目ジムニーは、悪路を走る能力だけでなく、日常使いでの快適性がどれだけ向上しているかにも関心が集まっていた。

そんな状況で登場した新型はジムニーの伝統を受け継ぎながら、全面的に刷新された意欲作だった。

新型ジムニー。上はキネティックイエロー、下はジャングルグリーン。どちらも今回設定された新色

■ジムニーの伝統を見直す

FRレイアウト、パートタイム4WD、耐久性に優れたラダーフレーム……こういったジムニーの伝統は、今回登場した4代目でもしっかり受け継がれている。しかも一つ一つのパーツは全面的に見直されているという。たとえばラダーフレーム。はしご型の基本骨格のことで、悪路走破の要となるパーツだが、新型ではねじれ剛性を先代の約1.5倍まで高めている。

エンジンは、スズキ軽自動車の主力エンジンのひとつである、64ps/96Nm の660cc直列3気筒ターボを搭載(燃費はリッターあたり13.2~16.2km)。同時に発表された小型四輪駆動車の「ジムニー・シエラ」には、新たに開発された1500cc直列4気筒自然吸気エンジンを搭載している(102ps/130Nm、13.6~15.0km)。※燃費はともにWTLCモード

シフトレバーの下にあるのが副変速機。2WDと4WD、そして4WDでは4Hと4Lという2つのモードを切り替える

トランスミッションは、5速MTと4速ATが用意される。4WDはパートタイム式。日常走行は後輪駆動で行い、必要に応じて4WDを選択する機械式で、ドライバーは副変速機を使ってモードを選択する。4WDにも2つのモードがある。高速走行までカバーする通常の4WDモードとなる「4H」と、低速走行のみに限られるが、ぬかるみや急勾配の上り坂などに必要な高い駆動力(4Hの約2倍)が得られるモードの「4L」。厳しい悪路などで活躍するのが後者だ。

ジムニーと兄弟車であるシエラの違いにも触れておこう。ボディー構造はどちらも共通のものを使用しているので、車内の広さは変わらないが、エンジン、そしてタイヤサイズが異なる。タイヤサイズの違いは外観にも影響を及ぼしている。小型車のシエラは幅広いタイヤを収めるためにフェンダーのアーチやバンパーサイズが大きくなっているので、見た目の印象が異なるだけでなく、サイズもジムニーより少し大きくなる。

写真上がジムニー、下がシエラ。タイヤサイズが異なるため、フェンダー部分にはっきりした違いが見られる

■悪路でも怖さ感じず

実際の走りはどうか。オフロードとオンロード両方で試乗してみた。

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