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津田大介のMONOサーチ

超小型ゲーミングPC 開発者が感じた日中反応の違い 津田大介が注目するPC「GPD WIN2」(下)

2018/8/21

GPD WIN2は、初代のGPD WINと同様、クラウドファンディングサイトの「Indiegogo」で募集されたプロジェクトだ。

「量販店で売るというルートがない中国では、ネットで販売するのは自然な選択です。その中で、クラウドファンディングを選んだのは、GPD WINというニッチなプロダクトに対する市場の反応を見たかったから。また、クラウドファンディングは、先に資金を集められて必要な分だけ製造できる。当社のような中小企業にとってはありがたい存在です」

クラウドファンディングを資金集め、そしてGPD WINのコンセプトに対する市場ニーズの見極めに活用したというわけだ。その上で、今回の日本のように、自分でも予想していなかったマーケットを見つけることができた。これも世界を相手にするクラウドファンディングのメリットだろう。

カンファレンスが終わった後も、熱心なGPDユーザーたちがWade氏を取り囲んでいた

■ユーザーと意見交換しながら開発

GPD WIN2は、前モデルのGPD WINから性能を大幅に強化している。CPUはIntel AtomからIntel Core m3-7Y30に変更。GPUはIntel HD Graphics 405からIntel HD Graphics 615へ、メモリーも4GBから8GBと2倍になっている。Wade氏もスペックアップはGPD WIN2の開発にあたって特に注力した部分だと話す。

「GPD WINの完成度は自分にとって非常に不本意で、次世代機を開発するとしたら、CPUをはじめとした性能面には特に力を入れたいと思っていました。さらに、部品にもこだわっています。GPD WINではほとんどの部品が中国製でしたが、今回は日本の部品も多く使用したので、前回評判が良くなかったキーボードやコントローラーの使用感も改善しました」

Wade氏によると、GPD WIN2は、SNSを活用してユーザーと積極的に意見交換をしながら開発していったという。

「中国では、SNSが日本以上に盛んです。ユーザーとはほぼ毎晩議論をして、USBやHDMIなど、『これをつけてほしい』と言われた要望はできる限り反映していきました。ときには、GPD WIN2の写真を公開して、背面に搭載したポートの並びをユーザーの要望で変更したこともあります」

USBポートやMicro SDが並ぶ背面の配置もユーザーの意見で変更したという

日本でのカンファレンスでも、ユーザーから次世代機につけてほしい機能があげられた。

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