Men's Fashion

扇子の閉じ方 人さし指と中指で中骨を1本ずつ畳む

How to

「粋」な扇子の扱い方(4)

2018.9.1

やわらかな風で、手軽に涼を得られる扇子。コンパクトに折り畳めて、持ち運びに便利なことから、いつも持ち歩いているという人も少なくないはず。ただ、その扱い方となると、意外と知らないもの。扇子の「たしなみ」を身につけ、優雅に暑さを乗り切ろう。第4回は扇子の閉じ方と持ち運び方。

《関連動画》
(1)扇子の選び方 ビジネスマンなら、布製の伝統模様で
(2)扇子の開き方 両手でゆっくり、優しく丁寧に
(3)扇子の扇ぎ方 風が周りの人に当たらないように注意

【閉じ方】

(1) 親骨(扇子の左右両端にある太い骨)を両手で添えるように持つ。

(2) 右手で扇子を支え、左手の人さし指と中指で中骨(扇子の内側の骨組み)を1本ずつ畳んでいく。

・扇面の折り目に沿って畳んでいき、ゆっくりと閉じる。
 扇面に触れないように注意。

・片手で勢いよく振り上げるように閉じるのは不可。
 扇子を傷めるうえ、周囲への配慮に欠ける行為に。

【持ち運び】

使い終わったら扇子が傷まないように扇子袋にしまう。
持ち運びの際はバッグに入れて。

・ズボンの後ろポケットに入れるのは不可。
 男性用の扇子の長さは約22センチメートル。
 ポケットからはみ出てヤボったく見えるうえ、扇子が形崩れする恐れがあるため。

・シーズンオフは、しめ輪をはめて保管。
 扇子の先が広がるのを防ぎ、長く使うことができる。

監修:マナー講師 類家三枝子
衣装:メーカーズシャツ鎌倉、麻布テーラー
扇子:白竹堂

=この項おわり