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帰省で実家の車を運転 1日自動車保険で備え

2018/8/9

24時間単位で入れる自動車保険がある=PIXTA

お盆休みに帰省し、実家で親や親戚の車を借りて運転するという人もいるだろう。借りた車の自動車保険では補償の対象にならない可能性があることに注意が必要だ。保険料を節約しつつ、万一に備えるにはどのような選択肢があるだろうか。

◇  ◇  ◇

家族限定や本人・配偶者限定という特約が付いている自動車保険では、結婚して別居している家族は補償対象から外れる。

親の車を借りて運転する場合、親の自動車保険の家族限定特約を一時的に解除してもらうか、自分が加入している自動車保険に他車運転特約をつける方法がある。ただ、いずれも事前の手続きが必要だ。

帰省中の短期間だけ車を借りるなら利用を検討したいのが、1日500円から入れる1日単位の自動車保険だ。現在は東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の3社が販売している。2018年度内には損害保険ジャパン日本興亜も発売する予定だ。

補償期間は加入から24時間。スマートフォンやコンビニの店頭端末などから当日でも加入できる。対象となるのは自家用車で、レンタカー、カーシェアで借りた車では加入できない。自分の車も対象外だ。

1日500円プランでは対人・対物賠償や自損・搭乗者傷害、ロードサービスなどの基本的な補償を受けられる。車両補償をつけるなら保険料は1500円(免責額15万円)で、運転日の7日前までに加入者の情報を登録する必要がある。

東京海上日動と三井住友海上には1800円プランもあり、車両補償の免責額が10万円に下がる。また、東京海上日動は弁護士費用特約、三井住友海上は車内手荷物補償をつけられる。

あいおいニッセイ同和損保と三井住友海上には2回目以降の保険料を480円(500円プランの場合)にする割引がある。同じ車で2人以上が加入する2人目割引も同額だ。東京海上日動は被保険者を1人250円(同)で、最大3人追加できる。

親から借りた車で事故を起こして親の保険を使うと翌年以降の等級が下がり、親の保険料が大幅に上がってしまう。その点、1日保険で対応すれば等級への影響はない。1日自動車保険を複数回利用して無事故のままだと、今後同じ保険会社で新たに自動車保険に入る際の保険料が最大20%割引となるメリットもある。

ワンコインで加入できる気軽さが特徴の1日自動車保険だが、加入日数が多くなる場合は要注意だ。ファイナンシャルプランナーの平野敦之氏は「何度も車を借りるなら、親の保険で運転者限定を解除する方が負担が少なく済むケースもある」と指摘する。

1日自動車保険では、過失割合にかかわらず事故によるケガの治療費などが補償される人身傷害補償が付かない場合があるのも注意点だ。まずは親の自動車保険の加入条件を確認し、代理店やコールセンターなどに相談するといいだろう。

(岡田真知子)

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