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使えば簡単QRコード決済 機種変も楽、課題は店舗数

佐野正弘のモバイル最前線

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NIKKEI STYLE

QRコードを使ったスマートフォン(スマホ)向けの決済サービスが話題を呼んでいる。楽天の「楽天ペイ」、NTTドコモの「d払い」、LINEの「LINE Pay」のサービスが始まった。ソフトバンクヤフーも合弁会社「PayPay」で秋にQRコード決済を提供する予定であり、KDDIも2018年度内の参入を予定しているという。

そこで、QRコード決済はどうやって利用するのか、利用することでどのようなメリットがあるのか、これまでのおサイフケータイや「Apple Pay」を使った決済サービスと比べてどうなのか、既に利用可能なQRコード決済サービスについて、その使い方とメリットなどについて説明していこう。

スマホさえあれば利用できる決済手段

QRコード決済サービスを利用する上で必要なのは、基本的にはスマホだけである。QRコード決済に用いるアプリさえ動作すれば、基本的にはどのスマホでも利用できる。対応するスマホでないと利用できないおサイフケータイと大きく異なるところだ。海外製やSIMフリーなど、おサイフケータイ対応が進んでいないスマホでも利用できるのは大きなメリットだ。

実際に利用するには、専用アプリをスマホにインストールした後、楽天ペイであれば楽天会員ID、d払いであれば「dポイント」などの利用に必要な「dアカウント」でログインし、支払い方法の登録など必要な手続きをすればよい。LINE PayはLINEのアプリから直接利用できるのでLINEユーザーであればアプリのインストールは不要だが、最初は利用開始の手続きが必要だ。

なお、QRコード決済で利用できる支払い方法はサービスによって異なる。楽天ペイはクレジットカードのみだが、d払いはクレジットカードのほか、NTTドコモの携帯電話を契約している人なら電話料金と一緒に支払える「電話料金合算払い」が利用可能だ。ただし現状ではどちらのサービスも国際ブランドがVISAとマスターカード以外のカードは利用できない(楽天ペイは「楽天カード」に限り全ての国際ブランドで利用可能)。

一方LINE Payは、LINE Payにチャージしたお金を用いて決済するため、事前のチャージが必要だ。LINE Payへのチャージは銀行口座からのオンラインチャージのほか、オフラインであればコンビニエンスストアからのチャージも可能だ。銀行口座からは残高が一定金額を下回ったときにオートチャージすることもできる。クレジットカードは利用できない。

決済は意外と簡単、ポイントによる優遇もメリット

店舗でQRコード決済を利用する方法は大きく分けて2つある。1つは、自分のスマホにQRコードを表示し、それを読み取ってもらう方法だ。

店舗でQRコード決済を利用する旨を伝えた後、アプリを起動してQRコードを表示し、店員に見せる。後は店員がQRコードリーダーでそれを読み取れば決済は完了する。スマホで共通ポイントのアプリを利用している人なら、それと同じ感覚で決済ができると考えてもらえれば分かりやすいだろうか。

もう1つの決済方法は、逆にスマホで店頭にあるQRコードを読み取るというもの。d払いは未対応だが、LINE Payと楽天ペイはこちらの方式にも対応しており、アプリ上でQRコード読み取り機能を呼び出し、それを用いて店員に指定されたQRコードを読み取ればよい。どちらの方法で決済するかは店舗によって異なるので、事前に店員に確認しておこう。

なお楽天ペイは「楽天スーパーポイント」、d払いは「dポイント」、LINE Payは「LINEポイント」にそれぞれ対応している。そのためQRコード決済の際にはそれらのポイントを使って決済ができるほか、QRコード決済の利用でポイントが貯まる仕組みも用意されている。ポイント付与率は、楽天ペイとd払いの場合は200円当たり1ポイントで、クレジットカードのポイントとは別に付与されることからお得度合は高い。

LINE Payの場合、ポイント付与率は独自のインセンティブプログラム「マイカラー」によって変わってくる。これは前月のLINE Payによる決済・送金の利用頻度によって付与されるバッジの色とポイント付与率が変化するというもの。標準の「ホワイト」では100円当たり0.5%のポイント付与となるが、LINE Payで月に1万円以上決済し、1人以上に送金した場合は「レッド」となり、ポイント付与率が0.8%に上昇する。ちなみにポイント付与率が2%と最大の「グリーン」になるための条件は、決済額が10万円以上、送金数が5人以上となっている。

またLINE Payは2018年8月から1年間、QRコード決済利用時に付与されるLINEポイントが、マイカラーのバッジの色によらず100円当たり3%追加されるキャンペーンを実施。期間限定ではあるものの、グリーンの場合100円当たり5%のポイントが付与されるだけに、かなりお得だ。

最大のデメリットは対応店舗の少なさ

では「おサイフケータイ」や「Apple Pay」など、非接触通信規格のFeliCaを用いた従来のスマホによる決済と比べた場合、どのような違いがあるのだろうか。

大きなメリットとなるのは対応機種の幅広さと、手軽さである。おサイフケータイなどはFeliCaを搭載したスマホでないと利用できないし、機種変更したときの移行に手間がかかるというのが、長年デメリットとして指摘されていた。だがQRコード決済はアプリさえ動作すればどのスマホでも利用できるし、機種変更した時も、新しい端末にアプリをインストールし直せばすぐ利用できる。

一方でデメリットの1つは反応速度である。おサイフケータイは専用のリーダーに端末をかざすだけですぐ決済できるが、QRコード決済はQRコードを表示し、見せるという手間が発生するし、読み取りにもやや時間がかかる場合がある。それゆえ電車やバスなどに乗る際の決済手段として、QRコード決済が導入される可能性は低いだろう。

そしてもう1つ、現状では最大のデメリットとなっているのが、対応する店舗の少なさである。今回紹介したサービスが利用できるのは、楽天ペイであればAOKIや白木屋など、d払いであれば高島屋やタワーレコードなど、LINE Payであればゲオやビッグエコーなど。中にはローソンやツルハドラッグなど、複数の決済サービスに対応する店舗もあるのだが、ローソン以外のコンビニエンスストアや、主要なスーパーマーケットなど消費者の利用頻度が高い店舗では導入が進んでいない。この点は幅広い店舗で利用できる、おサイフケータイなどに分がある。

そうしたことから現状では、他の決済サービスの補助として利用するのが現実的な活用法といえる。普段はクレジットカードや非接触タイプの電子マネーなどを利用しつつ、対応している店舗に訪れた場合は、ポイント付与の面でお得度が高いQRコード決済を利用するのがいいだろう。

もっとも今後、そうした環境は急速に変わるかもしれない。サービスの急増によって加盟店獲得に向けた各社の競争が加速しており、優遇策を打ち出して加盟店獲得を推し進める事業者が増えているためだ。実際、LINE Payが中小規模を対象に、店舗が専用のアプリを使って決済する際の手数料を3年間無料にする方針を打ち出したほか、ソフトバンク系のPayPayも参入に当たって、店舗の決済手数料を3年間無料にすると発表している。

そうしたことから1、2年後には、QRコード決済が利用できる店舗が大幅に増えている可能性も十分考えられる。今のうちからQRコード決済を利用して、お得さを享受しながら利用になじんでおくといいのではないだろうか。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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