50歳からの過酷なキャリア あなたはどう向き合う?ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

COO(最高執行責任者)やCFO(最高財務責任者)、CMO(最高マーケティング責任者)などの経営人材の需要が高いにもかかわらず、まだまだ不足状況になっていることが、ひとつのヒントになっています。CXO(Cで始まる経営幹部の役職名)というエグゼクティブな役割で実際に転職先が決まる方々に共通するのは、

●年収にこだわりすぎない
●役職にこだわりすぎない
●事業価値の向上にこだわる
●職責(ミッション)や権限にこだわる

という傾向です。

エグゼクティブになればなるほど、地位や年収よりも、責任と権限、結果へのコミットが重視され、結果的に役職や報酬が後を追いかけてくるというパターンが多くなります。これまでいた会社の文化や方法、価値観からあっさりと離れ、その場所その場所で最適な方法を見つけ出す変化への適応力の高さも、活躍するミドル・シニア世代の顕著な傾向の一つです。

変化への適応力も長く働いていく上では重要だ。写真はイメージ=PIXTA

また、過去の成功体験や昔取ったきねづかをプライドの源泉にしておらず、自分の実力を過大評価しないということも重要です。その結果として、常に自分の弱点や不足点を把握して、足りない要素を補完する=新しいことを学び続けることが自然な習慣となるのかもしれません。

「自分に足りないことを知る」ということは、また、行動にもつながります。新しいことを学ぶ際に、人的ネットワークを駆使して、年齢を超えて学びを請いにいくという人、インターネットサービスやAI(人工知能)など、未体験だったことに触れてみようとする好奇心、過去の経験から新しいものを評論するのではなく、まずは動いてみようとする行動第一主義が、若さの源泉になっているように見える方もたくさんおられます。

自信があるからこそ心に余裕が持て、自信がない人ほど過去にこだわって、自分を守ろうとするということなのかもしれません。しかし、自分の仕事人生に自信が持てるかどうかは紙一重です。

過大評価や過信は自分にとっての毒になるかもしれませんが、自分がやってきたことを事実として振り返り、適正に評価する行動は大切です。過去の自分とフラットに向き合い、正しい自己信頼を改めて構成することで、今後のキャリアを明確にする機会を手にしていただければと考えています。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜更新です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。著書に本連載を書籍化した「転職に向いている人 転職してはいけない人」(【関連情報】参照)など。「Career Release40」http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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