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村上太一・リブセンス社長

村上太一・リブセンス社長

アルバイト求人サイトなどを手掛けるリブセンスの村上太一社長(31)は早稲田大学1年のときに起業し、史上最年少となる25歳で株式上場を果たした。その事業アイデアは早稲田大学高等学院(東京・練馬)の在学中に練り始めたものだ。経営者だった2人の祖父の影響もあり、幼い頃から「経営者」に憧れてきた村上氏。生徒の自主性を尊重する自由闊達な校風で知られる同校は、格好のインキュベーター(ふ化器)の役割を果たしたようだ。

 幼い頃から起業を意識していた。

リブセンスは成功報酬型のアルバイト求人サイト「ジョブセンス(現マッハバイト)」を創業サービスとして、2006年に設立しました。早大学院時代、アルバイト探しの過程で不便さを感じたことがアイデアの源です。ただ、起業したいという思いは、ずっと心の中にありました。高校を選ぶ際にも、すでに起業は意識していました。

早大学院を選んだ理由は、まず高校受験の自己推薦制度があったこと。中学時代の成績が一定水準以上であれば、志望理由を書いて提出し、面接を受けるだけでした。勉強はそこそこできましたが、筆記試験を受けずに早く決まるならその方がいいかなと。もう一つの理由は、やはり、ほぼ全員が試験なしで早稲田大学に進学できることです。受験勉強に時間を費やすなら、より実践に近い勉強、起業につながる勉強がしたかった。もちろん、学校を見学してみて、制服を着なくてもいいなど自由な雰囲気にもひかれました。

そもそも起業したいと思うようになったきっかけは、祖父が2人とも企業経営に携わっていたことが大きいですね。1人は上場企業の取締役を務めていました。もう1人は愛媛県で画廊を開き、今も変わらず経営しています。ゼロから商売を始めて大きくしたことや、まだ無名の作家を応援したいという思いを聞き、子供心にかっこいいなと思いました。

絵は両親も好きで、私が小さい頃から家にたくさん飾っていました。その影響かどうかはわかりませんが、小学生のとき、自分でひもなどを使って携帯電話用のストラップを作り、それを同級生に売っていました。私にとって最初のビジネス体験です。釣り用の蛍光の丸いウキをつないだ「光るストラップ」など、工夫もこらしました。原価で売るのでもうけはないのですが、友達が喜んでくれるのがうれしかったですね。

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