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ifs未来研究所の川島蓉子所長

ifs未来研究所の川島蓉子所長

伊藤忠商事の子会社、伊藤忠ファッションシステム(東京・港)が運営するifs未来研究所は9月、社会人や学生を対象にした学びのプロジェクト「カタヤブル学校」を始める。クリエーターや経営者らを講師に迎え、新たな商品・サービスを開発する発想の源となる「感と勘」を磨いてもらう。校長には、ファッションの視点から日本の消費市場を鋭く分析してきたifs未来研究所の川島蓉子所長が就く。「枠にとらわれない型破りな人材を育てたい」と意気込む。

自ら実践する中にこそ学びがある

――名前のカタヤブルという言葉に込めた意味は何でしょう。

「1つは今までにない新しい学びの場をつくりたいということ。本来、学びとは短期間で身に付くものじゃない。『まねび』が語源といわれるように、長い時間をかけて、ものによっては一生を費やして身に付けるものだ。だから、この学校ではビジネス書に書いてあるような理論やノウハウは教えない。それだけで売れる商品やサービスを開発できるなら、みんな大成功しているはずだ」

「そうではなく、やはり自ら実践する中に学びがあるのではないか。いま、どの業種、どの会社の経営トップも『新しいことをやり続けなければ生き残れない』と言う。ただ、新しいことをやろうとすれば、失敗の可能性も高まる。うまく経営しているように見えるトップだって、10の成功の陰には90の失敗があるだろう。優秀な経営者ほど、失敗から多くを学んでいる。参加者にも失敗の中から何かを学び取ってほしい」

「もう一つは、私がこれまで会ってきた中でも、特に『型破り』な人たちを講師に呼ぼうと考えていること。開校に先立つ8月25日のプレイベントには、バルミューダの寺尾玄社長と、ルミネの新井良亮相談役にご登場いただく予定だ。寺尾氏はこれまでの常識を覆す個性的な家電製品を次々と世に放ってきた。新井氏はJR東日本の駅ビル『エキュート』など駅ナカ市場の生みの親だ。お二人以外にも、校長である私が責任をもって、一流の講師を招きたいと考えている」

――参加者はどんな人を対象にするのですか。

「こだわらない。ビジネスパーソン、学生、経営者、起業を考えている人など、多様な層の方々の応募を期待している。仕事をするうえで、業種・業界、組織、性別、年齢などがほとんど意味をなさない時代。混ざることで面白いことが起きる。2013年に未来研を設立した際、お披露目会を開いたら500人もの方に集まっていただき、参加者同士で盛り上がったという話を聞いた。こういう場が増えれば、新しいことが生まれやすくなるだろう」

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