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eスポーツはゲーム会社のもの? リアルからご意見番 国際体操連盟会長の渡辺守成氏に聞く

2018/8/10

eスポーツとリアルのスポーツの距離は急速に近づいている(国際サッカー連盟がロンドンで開いたeワールドカップ決勝戦、8月2日)=ロイター

ゲーム対戦競技「eスポーツ」の業界団体、日本eスポーツ連合(JeSU、東京・中央)は9日、リアルのスポーツ界から国際体操連盟の渡辺守成会長、日本サッカー協会の岩上和道副会長など4人を特別顧問に迎えたと発表した。日本ではゲームをスポーツとみなすことに異論が多いことを踏まえ、外部の意見を聞きながら今後の運営方針を探る。

特別顧問の一人で、国際オリンピック委員会(IOC)の委員候補にもあがっている渡辺氏は日本経済新聞のインタビューで、「現状ではゲームメーカーのためのスポーツになっており、どう公益性を持たせるかが課題」と指摘。「五輪とは別にeスポーツオリンピックを立ち上げるのが現実的ではないか」と述べた。

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■リアルのスポーツとは思わない

――eスポーツの特別顧問を引き受けたのはなぜですか。

「世界でのeスポーツの急速な発展に興味がありました。若者のスポーツ離れが起きているなか、若者に人気があるのはアーバンスポーツとeスポーツです。興味を持って取り組むのは、(国際体操連盟会長の)仕事として当たり前です」

国際体操連盟の渡辺守成会長=共同

「若い人が五輪を見ると思いますか?見ないですよね。そのことを危機と捉えないといけないのに、若者が離れていっていることすら(スポーツ界は)気付いていません。若者のニーズに合わせてスポーツは変わらなければならない。一方で、人類の心と体の健康に貢献するという原則は変えてはいけません。eスポーツとかかわることで、時代が何を求めているのか分かってくる気がします」

――リアルのスポーツ界にとって、eスポーツから得られるメリットはあるのですか。

「(ゲーム人口は)7億人とか9億人とかいわれているんでしょう?スポーツへの入り口としてのポジショニングは非常にいいと思います。我々が考えなくてはならないのは、そこからリアルスポーツにどうやって結びつけていくかです」

「体操でいえば、技術的にもフィジカル的にも高い水準に達していないとリアルでは(やってみることは)できません。かたやゲームでは、技術やフィジカルがなくても楽しめます。そういった意味では、人々により近いところに体操を持っていける。スポーツの見識を広げるとか、最初の導入部分としては大きな効果があります」

――eスポーツそのものをスポーツとみなすかどうかについて、渡辺さんはどう考えていますか。

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