2018/8/14

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個別銘柄に投資するリスクを負いたくない人は東証REIT指数に連動する「東証REIT指数インデックスファンド」に投資してはいかがでしょうか。東証REIT指数とは、東京証券取引所に上場しているJリート全銘柄を対象とした指数です。東証REIT指数インデックスファンドに投資すれば、いろいろな種類のJリートに幅広く分散投資する効果が得られます。

アベノミクスが始まった2013年以降、景気回復と異次元金融緩和の効果で、不動産需給が改善しました。今、都市部は不動産ブームの様相を呈しています。

不動産市況はブームと下落を繰り返しています。05~07年にかけて「不動産ミニバブル」といわれるブームがありました。ところが、08年にミニバブルは崩壊しました。その後、しばらく不動産市況は低迷しましたが、14年から再び底打ちし、現在は新たなブームに入っています。

07年の不動産ミニバブルのときは、東証REIT指数が日経平均株価を上回る急騰を演じました。投資家は株式を買う感覚で、Jリートを買い上げたからです。08年にミニバブルが崩壊し、さらにリーマン・ショックが起きると、東証REIT指数も日経平均も暴落しました。

日経平均とは異なる値動きに

東証REIT指数と日経平均の連動はその後も続きましたが、15年以降は異なる値動きになりつつあります。日経平均が上がると東証REIT指数が下がり、日経平均が下がると東証REIT指数が上がる傾向が見られます。これはREITが利回り商品であることを投資家が理解するようになった結果と考えています。

今後、東証REIT指数は日経平均と逆の動きをする傾向が強まると予想しています。つまり、日本株と合わせて保有すると一定の分散投資効果が得られると思います。

ちなみに不動産というと、不動産株を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、REITと不動産株では利益の分配方針が違います。REITは毎期の利益をほぼすべて投資家に分配します。一方、不動産株は投資家への利益分配が不明確といえます。大手不動産会社でも配当金利回りは1%前後と低いのが実態です。私は投資するならREITの方がいいと考えます。

プロのポートフォリオは運用に精通したプロが独自の視点で個人投資家に語りかけるコラムで、原則火曜日掲載です。
窪田真之
 楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト。1961年生まれ。84年慶応義塾大学経済学部卒業後、住友銀行(当時)入行。99年大和住銀投信投資顧問日本株シニア・ファンドマネジャー。2014年楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト、15年所長。大和住銀では日本株運用歴25年のファンドマネジャーとして活躍した。
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