株嫌いの人 利回り狙いでREITはいかが(窪田真之)楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト

写真はイメージ=123RF
写真はイメージ=123RF
「株嫌いの日本人にはなかなか、株式での資産運用は広がらない」

投資家をタイプ別に分類すると、米国は「狩猟型」、日本は「農耕型」が多いといわれます。投資対象として米国人はリスクのある株式、日本人は債券など元本確保型の商品を好む傾向があるからです。確かに毎年、時間の経過とともに収穫(利息)を受け取っていくことに喜びを覚える日本人は多いのではないでしょうか。

しかしながら、農耕型投資家にとって今の日本は逆風が吹いています。10年国債の利回りがほぼゼロなので、債券投資や預貯金ではお金を増やすことが難しいからです。私は日本の個人投資家は割安な日本株に投資してほしいと思っていますが、株嫌いの日本人にはなかなか、株式での資産運用は広がりません。日本人はどうも「利回り」という言葉に弱いようです。

株式ではないが利回りを得られる

そんな人に私がお薦めする投資商品があります。株式ではないが、利回りを得られる商品です。皆さんは不動産投資信託(REIT)をご存じでしょうか。東京証券取引所に上場しているREITを「J―REIT」(Jリート)と呼び、分配金利回りは平均して4%を超えます。株式と同じように、東証で売買できます。

Jリートには様々な種類があります。代表的なファンドを図に示しました。日本ビルファンド投資法人は三井不動産が、ジャパンリアルエステイト投資法人は三菱地所がそれぞれ運営する看板ファンドです。

図は分配金利回りの低い順に並べてあります。これを見ると、利回りの高いものほど有望で、低いものは魅力がないと考える人もいますが、必ずしもそうではないことを強調しておきたいと思います。

利回りが高いファンドは将来、分配金が引き下げられるリスクがあるからです。十分な投資資金があるならば、利回りが高いファンドと低いファンドに、分散投資することが望ましいと思います。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
次のページ
日経平均とは異なる値動きに
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし