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もうかる家計のつくり方

30歳息子が「役者になる」 仕送りが招く家計共倒れ 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/8/8

年齢やキャリアの欠如もありなかなかすぐ決まらないですが、アルバイトを増やして生活費を賄いつつ、根気よく仕事を探しています。いずれ仕送りがなくても生きていけるよう、完全な「親からの独立」を目指しています。

生活費の削減を進め、今後、仕送りがなくなれば、毎月の生活費は28万円以下に抑えられます。Sさんが定年を迎えるまでは、夫が働かなくとも月数万円をカバーすれば暮らせるようになります。一時的に補填額が多くなるかもしれませんが、2人とも年金をもらう時期になれば、年金だけで暮らせそうです。

定年前後から老後の支出を膨らませる原因の一つに、子供や孫にかけるお金があります。孫は、生活の責任を負う子供世帯への援助の意味合いが濃く、見直しやすいものです。ただし、実の子の生活費となると、違います。いつまでも過保護でいると、子供は経済的に自立できません。親にとって子供はいつまでも子供で、支援したい気持ちは分かりますが、親は子供より早く死期が訪れます。親が亡くなったあとに生活できない子供に育ててしまっては、その子の人生にとって良くありません。

子供の生活を援助している親は多いと思いますが、Sさんのように親の老後資金に影響を及ぼしてしまいがち。その援助内容が適正かどうか、改めて考えることが必要です。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
横山さん
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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