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還元率最高5% クレカよりお得なプリカが続々

2018/8/7

写真はイメージ=PIXTA

最近クレジットカードよりも還元率が高いプリペイドカードがあるそうですが、どんなカードですか。

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事前に入金した金額の範囲で使えるタイプのプリペイドカード(プリカ)で、クレジットカード(クレカ)の還元率を上回るものが増えてきた。還元率とはカードの利用額に対していくら特典が付くのかを示す割合。クレカの還元率は一般的に0.5~1%台。最近のプリカは還元率が2%以上のものもある。

6月、送金アプリを手がけるKyash(キャッシュ、東京・港)が「Kyashリアルカード」を発行した。VISA国内加盟店(一部を除く)でクレカと同様に利用でき、利用額の2%がキャッシュバックされる。アプリにクレカを登録しておくと、プリカの残高が不足したとき自動的にチャージされる。クレカのポイントもつけば、キャッシュバックと合わせ還元率はさらに高くなる。

同じ6月に還元ルールが大きく変わったのが「LINE Payカード」だ。以前は利用額の2%のポイントがついていたが、6月以降は利用状況に応じて差をつけた。8月には再び制度を微修正し、現在の還元率は0.5~2%だ。

さらにQRコード決済の利用促進のため優遇策を導入する。LINE Payにはスマホに表示したコードを使って決済する仕組みがある。8月からは約1年間限定で、このコード決済に対する還元率を3%上乗せする。通常のポイント分と合わせた還元率は最大5%になる計算だ。

NTTドコモの「dカードプリペイド」の還元率は通常0.5%だが、一部の店では最大4.5%程度まで上昇する。例えば、4月からはマツモトキヨシで同カードで決済すると還元率は2.5%。さらに一部の例外店を除き、カードを提示しただけでもポイントがもらえる仕組みになった。

ゆうちょ銀行が発行するのが「mijica(ミヂカ)」。一部地域で発行していたが、2月からインターネットを通じて全国どこでも入手可能になった。

還元率は通常0.25%でファミリーマートなどでは0.5%、パルコでは0.75%まで高まる。全国展開とほぼ同時に同カードの会員間での送金や残高の現金出金などの新機能も加えた。特に出金は手数料が54円と他社と比べて割安で、利用者から好評だという。

プリカは与信審査は不要で、通常未成年者でも保有できる。各社がプリカに注力する狙いのひとつは若年層を中心に利用者を囲い込み、決済以外のサービス利用を促すことだ。今後も参入企業が増えそうだが、還元率は突然、変更されるケースがあることや、一部のカードには入金残高に上限があることに注意したい。

[日本経済新聞朝刊2018年8月4日付]

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