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定年楽園への扉

早期退職で起業もいいけれど 定年後ならより生き生き 経済コラムニスト 大江英樹

2018/8/9

写真はイメージ=123RF

 最近は若い人よりもむしろ年配のシニアが起業するケースが増えています。私自身は会社を定年まで勤めた後に起業しました。多くの人にも定年後の起業を勧めています。

 その理由は定年後なら退職金も年金もあるので、仕事がなくてもたちどころに食べていけなくなるということはありません。借金をしたり、人を雇ったりしなければ、不安はないでしょう。定年後はじっくりと腰を落ち着けて自分のやりたいことを仕事にすればいいのです。

■退職を急ぎすぎると不利益を被る

 ただ、中には「起業するなら60歳では遅い、もっと早くからやるべきだ」という人もいます。つまり、定年まで待つのではなく、早期退職してやるべきだという考え方です。

 それも間違いではないかもしれません。私自身も50歳代では体力の衰えを感じながらも何とかペースを落とさずに仕事ができましたが、60歳になるとガクンとペースが落ちました。起業は体力的にも精神的にもパワーが必要ですから、できるだけ早いうちに起業すべきだというのは一理あります。

 最近は会社によって「セカンドキャリア支援」などと呼ばれる就業支援制度も整備されています。早期退職すれば退職金が割り増しになり、定年退職するのと比べてあまり不利にならない企業もあります。どうしても早く辞めたいという人はそれはそれでいいでしょう。

 しかしながら、起業をあまり甘く考えない方がいいと思います。「何となく、起業でもするか」という程度ではその後の成功はおぼつかないからです。よほど強い思い、「どうしてもこれをやりたい」という気持ちでなければ恐らくうまくいきません。従って、早期退職して起業するなら、覚悟を持って臨まなければなりません。

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