スタンプを押せる・マーカーも消せる 進化系蛍光ペン
書類やノートの情報整理や、相手に伝える情報を強調したいときに欠かせない蛍光ペン・ラインマーカー。学生時代、教科書やノートの重要な部分を蛍光ペンやラインマーカーで印をつけていた人も多いのではないでしょうか?
文字をマークするだけの印象が強いですが、最近は長時間放置できるものや、一度引いたマーカーが消えるペンなど機能的なものが多数登場しています。進化した蛍光ペン・ラインマーカーとその詳しい使い方を紹介します。
スタンプ感覚でポンポン ドットが押せるツインマーカー
線を引くだけでなく、スタンプのようにドットが押せる新感覚のカラーマーカーがトンボ鉛筆の「プレイカラードット」です。値段は1本160円(税抜)。
仕事やプライベートで使いやすいのは、3本がセットになった多色セットです。「3色セットA」は、チェリーレッド・アップルグリーン・ブルーの濃い色合いの3色。「3色セットB」はサクラ・ハニーイエロー・ミントグリーンの淡い色合いの3色が入っています。セットの値段は各480円(税抜)。
ペン先は「丸スタンプ芯」と「超極細芯」の2種類。丸スタンプ芯はペン先の形状が丸くなっているため、直径約5mmの丸のスタンプとして使うことや、ペン先の丸いカーブを立ててマークすると太線を引くことができます。超極細芯はペン先が0.3mmとかなり細いので、予定などの細かい文字も奇麗に書けます。
プレイカラードットは、手帳やカレンダーのマークにも便利です。日付の上に丸スタンプを押すと予定が見やすくなります。仕事やプライベートの予定を種類によって色分けしたり、土日が休みではない不定休の方は休日をマークすると視覚的に分かりやすくなります。
丸スタンプに一工夫加えると、簡単にアレンジもできます。TO DOのチェックや、飾り線はもちろん、ハニーイエローで丸を2個押して顔を書き足せば「ハチ」のモチーフが完成。丸スタンプを使うことで、イラストが苦手な人でもかわいらしいモチーフを簡単に描けますよ。
3日間キャップを開けたままでも乾きにくいラインマーカー
蛍光ペンやラインマーカーを使った際、キャップを開けたまま長時間作業をしてペン先が乾いてしまい、インクが出なくなってしまった……なんて経験はありませんか?
そんなストレスを解消してくれるのが、アスクルとシヤチハタの共同開発で生まれた「乾きにくいラインマーカー」です。カラーはイエロー・ピンク・グリーン・オレンジ・ブルーの全5色で1本あたりの値段は77.8円(税抜)※です。
※1箱(10本入り/5色アソート)778円(税抜)
どのカラーも発色がよく、太い線でしっかりとマークできます。このペンの最大の特徴は「キャップを開けっ放しで3日間放置」できること。そこで実際に3日間放置して線が引けるか試してみました。
それぞれ1日目は24時間、2日目は48時間、3日目は72時間放置した後に線を引いたものがこちらです。時間が経過してもインクがかすれず、72時間放置してもキャップを開けた直後に書いたようなみずみずしい書き心地でした。
その書き心地を実現できる秘密は「水分を保持する特殊なインク」にあります。この特殊なインクを使用しているため、ペン先の水分が蒸発し、乾燥して書くことができなくなる「ドライアップ」が起こりません。そのため、キャップを閉めずに長時間放置しても問題なく書くことができます。
忙しいビジネスシーンだと作業の合間にいちいちキャップを開け閉めするのがストレスに感じることも。「乾きにくいラインマーカー」は、そういった作業のストレスを感じさせず、集中を途切れさせないのが自慢です。金曜日うっかりペンのキャップを開けたまま会社を退社して、土日休んで月曜日に出社してもインクがかすれずにそのままスッと書けるので重宝しますよ。
インクが消せる 不思議な蛍光ペン
蛍光ペンでマークした後に資料を見ると、うっかりマークする位置を間違えてしまったりズレてしまうときはありませんか? 蛍光ペンで一度書いてしまった線を修正するのはなかなか難しいですよね。ところがなんと、簡単に書いた線を消せる魔法のようなペンが登場しました。
それがBICジャパンの「マーキングハイライターイレーザブル」です。値段は150円(税抜)で、カラーは黄色のみ。
マークしたい箇所を、黄色の蛍光マーカーで塗ります。うっかり間違ってしまったり、訂正したい場合は反対側の白いペン先でさっとなぞると……。
最初に引いた黄色の線が奇麗に消えます! 白いペン先の部分が黄色の蛍光マーカーを消せる特殊なインクになっているため、筆圧もかからず軽い力で塗るだけでインクを消せます。紙を傷めることもないのでスマートに使えて便利です。
マーキングハイライターイレーザブルのインクが消せる機能を使うことで、面白いアレンジもできます。例えば蛍光ペンでマス目を囲った後、消すインクで線を引くとストライプ柄になりますよ。ただしインクの特性上、一度消した部分に再度マーキングしても発色しないので書き直しはできない点だけ注意してください。
蛍光ペンがにじまない マーカーと相性抜群ゲルボールペン
ゲルインクや水性ボールペンで書いた文字の上からマーカーを引くと、文字がにじんだりマーカーのペン先が黒く汚れてしまったりした経験はありませんか? 奇麗な資料やノートを作りたいときの大敵である「にじみ」を解消してくれる新しいボールペンが発売されました。
ゼブラの大人気「サラサ」シリーズの新作ゲルインクボールペン「サラサマークオン」です。カラーは黒・青・赤の3色展開で、ペン先の太さは0.4mmと0.5mmの2種類。値段は各150円(税抜)です。
滑るような書き心地なので、筆圧をかけなくても奇麗な文字がしっかりと書けます。発色も鮮やかで普段使いのゲルインクボールペンとしてもおすすめです。
そして最大の特徴は「にじまない」こと。一般的なゲルインクボールペンの上から蛍光ペンを引くと、線自体がにじみペンが黒く汚れてしまうものもあります。ところが、サラサマークオンは新たに開発された耐水性と紙への固着性を高めた特殊インクを使っているため、文字を書いてから約5秒後に蛍光ペンで上から引いても書いた文字がにじみません。
蛍光ペンとボールペンの相性が悪いと資料やノート自体がにじんで汚くなるので、書き直すなどの手間がかかりました。今まではこういう状況を避けるため、手持ちのペンを1本1本マーカーとの相性を調べる必要があったのですが、サラサマークオンが1本あれば解決。さまざまな種類の蛍光ペンやマーカと互換性が高いのでおすすめです。
蛍光ペン・ラインマーカーはもっと上手に活用できる
資料やノートのマークに欠かせない「蛍光ペン・ラインマーカー」。最近では今回ご紹介したような機能が優れたものも多数登場しています。キャップの開け閉めが面倒だったり、書いた後にじんでしまうといった、細かいイライラや不満を解消してくれるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
(ライター・写真 やまぐちまきこ)
[nikkei WOMAN Online 2018年6月22日付記事を再構成]
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