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ヤフー マーケティング&コミュニケーション本部本部長の友沢大輔氏

ヤフー マーケティング&コミュニケーション本部本部長の友沢大輔氏

月間約700億ページビューと圧倒的な集客力のポータルサイトを持つヤフー。マーケティングの横断組織を率いる友沢大輔氏はベネッセコーポレーションやリクルートホールディングスなどで、一貫して顧客データなどの活用を進めてきたデジタルマーケターだ。ヤフーで取り組むデジタルマーケティングの目標を聞いた。

データ活用、足りない力補う武器に

――マーケティングに携わるようになった原点は。

「新卒で入社したベネッセです。進研ゼミのダイレクトメール(DM)に漫画を載せていて、それをオフィスでユーザーに見せては意見を聞いていました。その声に応じて毎年、DMや教材を変えていったのです。コストは、ほぼ度外視なんですが(笑)。ユーザーに向き合うことを学びました」

「データ活用の出発点もベネッセです。クリエーティブ力が高くなかったので、統計学で顧客情報を整理し、お客さんを分析したのです。例えば、DMの過去の傾向から、入会して3カ月以内に反応がないと退会しやすいとわかります。そういう人にコールセンターから電話してもらうなど、離脱防止策を講じていました。今でいうデータドリブンマーケティング(データの活用に重点をおいたマーケティング手法)ですね」

――デジタルマーケティングの世界で「アドテクオタク」といわれるそうですね。広告(アド)の技術(テクノロジー)への関心が高い?

「リクルートでは、全社横断のインターネット系マーケティングを手掛けました。色々な媒体の広告枠を買い付けて自社サーバーから広告を配信し、そこからサイトに来てもらうというような、変なことばかりしていましたね。この試みは大赤字でしたが、当時は媒体を持つ会社と直接取引をするのは珍しかった。色々な知見が得られ、社内で表彰されるなどしました。それが『アドテクオタク』と呼ばれるようになったゆえんかなと思います」

ヤフーへの転職、ビッグデータに魅力

――ヤフーに入社したのはなぜですか。

「ずっとデータを扱ってきた私としては、ヤフーに検索、ニュース、天気、乗り換え案内、ショッピングなど、ユーザーの毎日の行動に関わる膨大なデータがあるのが魅力で、こうしたビッグデータを活用したいと思っていました。広告の面では、ヤフーが自ら広告主になるような形で新しい技術を実験し、成功したら顧客に使ってもらうという流れにすれば、もっとうまくできるはずだとも考えました」

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