「最も美しい既製靴」から「常識を超えた腕時計」まで
ブランドの魂がこもる名品たち
"作りがいい"のは大人が身につけるものとして当然。大事なのはその先に、作り手の哲学や美意識までしっかり感じられるものかどうか。そんな"魂のこもった"品々が人生を豊かにするのだ。
■ATTO VANNUCCI/アット ヴァンヌッチのネイビーモヘアセッテピエゲタイ
イタリア最高峰の工房だからできた端正な"フワッ"
芯地を用いない7つ折りタイは、シンプルであるがゆえに生地そのものの品質や、それに見合った縫製が大切となる。その点こちらは完璧。剣先の美しい巻き縫いが象徴するように、1本1本丁寧な手仕事で仕立て、見映えも締め心地もスカーフのよう。それもそのはず、同ブランドはあのフィレンツェの名店に長年タイを納める工房が母体。胸元にラグジュアリーな趣を添えたいときに最適だ。シルク75%+モヘア25%。3万1000円(グジ 東京店)
■RING JACKET 206/リングヂャケット206のネイビージャケット
ついにナポリ越え達成?
ブランド最高峰レーベルの紺ジャケット。"殺し襟"や"かぶせ襟"と呼ばれる襟周りの本格仕立てにより、ナポリの注目服にも負けない色気と柔らかな着心地を獲得した。日本発クラシコスタイルの可能性が感じられる一着だ。18万円(リングヂャケットマイスター 青山店)
■FRAY/フライのヴィンテージタグのオープンカラーシャツ
最高のシャツブランドの最高の時代感
今季トレンドのオープンカラーを、ドレスシャツの最高峰が手がけてくれた。しなやかな生地や巧みなカッティング、そして精緻な縫製により、開襟の開放感と気品とが絶妙にバランスした他にはない仕上がりだ。大人の旬の表現には絶好の一枚となろう。5万4000円(ストラスブルゴ)
■YAMAMOTO SEIHOU/山本製鞄のクロコダイルベルト
「爬虫類革一筋50年以上!」のタンナーが生みだす、極上ベルト
通常ワニ革のベルトは何枚かの革を接ぎ合わせて仕立てるが、今作は斑の合わせが完璧で、一枚革にしか見えない。数少ない爬虫類革専門タンナーにして凄腕のファクトリーである山本製鞄の、高度な技が叶えた極上ベルトだ。幅3cm。4万5000円(ストラスブルゴ)
■PATEK PHILIPPE/パテック フィリップのアクアノート クロノグラフ5968A
最上級のメカニズムで常識を超えた動きを実現
傑作時計にクロノグラフが初投入。高い信頼性と精度を持つキャリバーCH 28-520 Cにより、通常の秒針の代わりにクロノグラフ秒針を常時駆動させるという、新しい腕時計の動きを実現。自動巻き。径(10-4時方向)42.2mm。SSケース。トロピカルストラップ(黒も付属)。今秋発売。477万円(予価)(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
■YOHEI FUKUDA/ヨウヘイ フクダのセミブローグ
超絶クオリティの"美しい靴"が既製靴に
世界が注目する気鋭のビスポーク靴職人が始動した既製ラインの一足。ビスポークと同様の素材が使われ、9分仕立てによる靴はビスポークと間違える位のクオリティ。世界中にファンを持ち、「いま最も美しい既製靴」との評価も納得の逸品だ。24万円(ヨウヘイ フクダ)
※表示価格は税抜きです。
撮影/野口貴司(San・Drago)、若林武志、岡田ナツ子、大泉省吾、長尾真志、河野敦樹、池田佳史・仲山宏樹(以上BOIL) スタイリング/四方章敬、佐々木 誠 ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/伊澤一臣 文/長崎義昭・中河由起恵(以上Paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、間中美希子、礒村真介、酒向充英 イラスト/世戸ヒロアキ 撮影協力/横浜開港記念会館
[MEN'S EX 2018年8月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。