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和食に合うオレンジワイン 自然派の素朴な味に魅力

エンジョイ・ワイン(2)

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「オレンジワイン」がブームだ。原料はれっきとしたブドウだが、透明感のあるオレンジ色をしていることからこう呼ばれる。ワインの楽しみ方が多様化する中、その不思議な色合いと、白、赤、ロゼとも違う個性的な味わいが、ワイン愛好家の好奇心をくすぐっている。

築地場外市場の一画にあるワインショップ「酒美土場」(東京・中央)のセラーには、常時、30種類前後のオレンジワインが並ぶ。オレンジワインを置く店は増えているが、これほど多くの種類をそろえている店は珍しい。ネットや口コミで知り、「オレンジワイン目当てに来店する人も多い」(オーナーの岩井穂純さん)という。

オレンジワインが日本ではやり始めたのは数年前。最初はマニアなワイン愛好家の間で評判となったが、最近は、オンラインショップでも取り扱う店が増えるなど、カジュアルな愛好家の間にも浸透し始めている。

「かじたいずみチーズ教室」(東京・渋谷)では、昨年から月1回、オレンジワイン講座を開催。毎回、女性の受講者を中心にほぼ満席になるほどの人気だ。同講座では、オレンジワインの基礎知識や世界各地のオレンジワインを、試飲しながら学ぶことができる。

オレンジワインの原料は白ワイン用の白ブドウ。白ワインは通常、絞った果汁だけを発酵させて造るが、オレンジワインは果皮や種ごと時間をかけて発酵させる。すると果皮の色素が果汁に移り、ワインが透明なオレンジ色になる。

移るのは色だけではない。果皮や種には渋味の元となるタンニンやポリフェノール類など様々な成分が含まれている。それらも一緒にワインに溶け込むため、白ワインより味わいに渋味や厚み、複雑さが出て、味わいのバリエーションも広がる。

オレンジワインはもともと、ワイン発祥の地として知られるジョージアで昔から造られていた。「クヴェヴリ」と呼ぶ独特の土器を用いた伝統的なジョージアワインの醸造法は、ユネスコの世界遺産にも登録されている。

ジョージアワインはロシアのクレムリン宮殿での供宴には欠かせない高級酒だった。だが、ロシアとジョージアの外交関係が悪化した2006年、ロシアはジョージアワインの輸入を突然、禁止。ジョージアワインは一夜にして最大の輸出先を失った。しかし、これをきっかけに販路が世界各国に広がり、結果的に、世界的なオレンジワイン・ブームにつながった。

人気の背景には、最近の「自然派ワイン」ブームもある。オレンジワインは、有機栽培のブドウを使ったり、一部のワイン愛好家の間で不人気な酸化防止剤の添加を控えたりする生産者も多い。大量生産の工業的なワインが世界的に増える中、ワイン本来の自然で素朴な味わいを楽しみたいという愛好家の心をつかんでいるようだ。「オレンジワインの本質は、色ではなく、造り手の哲学やそこから生まれるワインのスタイルにこそある」と岩井さんは強調する。

「オレンジワインは和食との相性も抜群」と語るのは、約40種類のオレンジワインをそろえるワインショップ「ウィルトスワイン神宮前」(東京・渋谷)のオーナー、中尾有さん。中尾さんは「昔ながらの造り方をするオレンジワインは、味わいにうま味を感じるので和食と合う。また、酢酸系の香りのするものも多く、それらはすしとピッタリ」と話す。

岩井さんと中尾さんに、お薦めのオレンジワインを5本ずつ選んでもらった。

1)銘柄 2)生産者 3)産地 4)味わいの特徴とお勧めの理由 5)税抜き値段

岩井さんお勧めの5本

1)Delaware Pelliculaire by Sato(デラウェア・ペリキュレール・バイ・サトウ)2017
2)清澄白河フジマル醸造所
3)日本(山形産のデラウェアを東京で醸造)
4)モモとビワとオレンジを足して3で割ったようなジューシーな果実感。タンニンが優しいので入門編にピッタリ。
5)2950円
1)QUINTO QUARTO REBULA(クイント・クアルト・ルブラ)2016 
2)Franco Terpin(フランコ・テルピン)
3)イタリア・フリウリ
4)干しガキのような凝縮したうま味とタンニン。豊かな果実味の中にクローブやシナモンなどスパイスの香りも漂う。オレンジワインの聖地フリウリからの1本。
5)3940円
1)Ca me (サ・ム)2016 
2)Maisons Brulees(メゾン・ブリュレ)
3)フランス・ロワール
4)ブラッドオレンジのように濃厚な果実味とさわやかな酸味。ボリューム感があるが、若干の酢酸がボディーを引き締める。知る人ぞ知る自然派ワインの名手。
5)4500円
1)Mtsvane(ムツヴァネ)2015
2)Tchotiashvili(チョティアシュヴィリ)
3)ジョージア・カヘティ
4)トロピカルフルーツの味わいにガッシリとしたタンニンがバランスよく混じり合う。クヴェヴリで6カ月間、果皮・種と一緒に熟成。オレンジワインの原点を感じさせる。
5)3600円
1)Klarnica(クラルニツァ)2013
2)Mansus(マンスース)
3)スロヴェニア・プリモルスカ
4)クラルニツァはスロヴェニアの希少土着品種。官能的な香りで、一度飲むと忘れられない強烈な個性。
5)5500円

中尾さんお勧めの5本

1)DRUIFKOP WHITE(ドライフコップ・ホワイト)2016
2)A.A. BADENHORST(AAバーデンホースト)
3)南アフリカ・スワートランド
4)うま味たっぷり。
5)2800円
1)TANGERINE DREAM(タンジェリン・ドリーム)2017 
2)SMALL FRY(スモールフライ)
3)オーストラリア・バロッサ
4)日本人醸造家が関わるワイナリーで醸造されたオレンジワイン。すっきりした味わい。
5)3600円
1)ONDINE(オンディーヌ)2017 
2)CLOS MASOTTE(クロ・マソット)
3)フランス・ラングドック・ルーション 
4)華やかなアロマでリッチな味わい。
5)4300円
1)KAPLJA(カプリャ)2011
2)DAMIJAN PODVERSIC(ダミアン・ポドヴェルシッチ)
3)イタリア・フリウリ 
4)オレンジワインの本場が生み出す凝縮感。
5)5500円
1)ハナミズキブラン 2017
2)奥野田ワイナリー
3)日本・山梨県
4)さわやかで飲みやすい、入門編のオレンジワイン。
5)2200円

(ライター 猪瀬聖)

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