子供の海外長期留学いくら必要? 相場は年250万円超「著名大学は700万円程度」

良男 倍率が4倍とか、奨学金制度は競争が激しそうだな。どうしても留学したい場合はどうすればいいんだ?

幸子 金融機関のローンを利用する方法もあるわ。日本政策金融公庫の「国の教育ローン」は年1.76%の固定金利で、留学だと国内より100万円多い450万円まで借りられるの。子供が1人か2人の世帯だと年収990万円が上限といった所得制限があるけどね。

良男 パパたちの蓄えにも限界がある。途中で資金が底をついたら……。

幸子 留学先の学校と交渉する手もあるの。留学ジャーナル副社長の加藤ゆかりさんは「海外の学校では『親の家計が厳しい』と交渉すると、成績が良ければ、通っている学校の奨学金を確保できる場合もある」とアドバイスしているわ。

 まずは成績を上げるのが留学の近道みたいだね。

幸子 奨学金制度は英語の試験の「TOEFL iBT」や「IELTS」で一定以上の点数を求めている場合が多いわ。あとは海外で何がやりたいかなどの目的意識を明確にすることね。満のように常に海外に関心があれば、おのずと道は開けるはずよ。頑張ってね、満。

■資金、多くの奨学金検討を
ファイナンシャルプランナー 竹下さくらさん
留学は概して高額な費用がかかるので、入念な対策が必要です。親にとってはマネープラン上、老後資金を同時に蓄えられるかどうかをまず検討しなければなりません。「人生100年時代」といわれるように日本人の長寿化が進み、親の介護や自身の医療などで老後の生活費は膨らむ傾向です。一方、晩産化の流れを受け、教育資金が必要になる時期は後ろにずれており、老後資金をつくる期間は減っています。
子供に「留学したい」と言われたとき、大切なのは早めに多くの奨学金を調べ、子供に合うものを見つけることです。奨学金には例えば「募集期間は4~5月」など期間限定のものもあるからです。成績などの要件を親子で一緒に調べ、返済が必要な奨学金ならば卒業後にどの程度の負担が生じるかなどもシミュレーションしてください。
(聞き手は南毅)

[日本経済新聞夕刊2018年8月1日付]

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし