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自律神経の初耳学 上手に調節し熱中症や腰痛予防

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

血圧や排尿、発汗など、体の様々な活動に自律神経が関わっている。自律神経を上手にコントロールできなければ、腰痛や頻尿、さらには熱中症の危険性もある。知れば知るほど奥深い自律神経の世界。6つの初耳学を通して、理解を深めていこう。

【初級レベル】

【初耳1】アクセルとブレーキの交感神経と副交感神経、実は心臓が主役である

私たちの体には、臓器や血管の機能を調整する2つの自律神経、「交感神経」と「副交感神経」がはりめぐらされている。

「アクセルとブレーキのように働く」と表現されるように、主に逆の役割を果たす。しかし、どちらがアクセルになるか、ブレーキになるかは部位によって異なる。血管と発汗には交感神経のみが働き、唾液腺はどちらでも分泌するといった例外はあるが、主に活動時に必要か、休息時に必要か、と考えるとわかりやすいだろう。

働きは部位ごとに調整されている。よく「活動・緊張の交感神経」「リラックスの副交感神経」と説明されるが、「これは主に心臓の自律神経を指している」と愛知医科大学生理学講座の岩瀬敏教授は説明する。「活動時には、全身に血液が必要となり、心臓の交感神経が優位になって、心拍を高め、血液を送る量を増やす。このように心臓の自律神経は、全身への影響が大きい。だから、心臓を基準として考えることはある程度理にかなっている」(岩瀬教授)。

【初耳2】加齢による自律神経の衰えが不調の原因になることもある

自律神経の重要な役割は、環境の変化に合わせて臓器の働きを調節すること。だが、「30~40代以降、その機能が衰え始める」と東京都健康長寿医療センター自律神経機能研究室の堀田晴美研究部長。

例えば、加齢とともにエアコンの冷気が苦手になる人は多いが、「その背景には体温調節能力の低下がある。熱中症や低体温症にもかかりやすくなる。また血圧や脳血流量の調節機能も低下し、血圧が高めの状態が続いたり、起立時にめまいを起こすことも増える」(堀田研究部長)。このほか、ぼうこうの排尿機能の低下により頻尿につながったり、痛みの感覚の制御機能低下にも影響し、腰痛など慢性痛の原因になるなどもわかってきたという。

自律神経の加齢変化がもたらす不調の例
[心臓・血管]高血圧、立ちくらみ
[ぼうこう]夜間頻尿
    過活動ぼうこうの発症にも関係
[痛み]慢性腰痛
    線維筋痛症など慢性の痛みにも関係
[体温調節]冷え(体温低下)、のぼせ
【初耳3】多汗、無汗の症状は交感神経が関わっている

発汗は、交感神経のみが支配している。そのため、汗の病気は、交感神経と関わりが深い。

「汗が出なくなる無汗症は、アレルギー疾患。汗腺に働く交感神経の伝達物質に対して抗体ができてしまい、汗が出なくなる。暑いときには交感神経が優位になって汗を出そうとするが、汗が出ず、体温が上がってしまう。すると、さらに交感神経が優位になる悪循環に。冷たい水が入ったペットボトルを体に当てて冷やしたり、水をかぶるといったことを指導している」と汗の外来も担当する岩瀬教授。

一方、「多汗は交感神経が働きすぎるのが原因。手の多汗の治療では、塩化アルミニウムの外用制汗剤で汗が出る部分を抑えたり、手のひらに通電することで水素イオンが汗管口を障害して汗を出にくくするイオントフォレーシスが主。手の汗に関わる胸部の交感神経をブロックする方法もあるが、代償性発汗といって別の部位が多汗になる場合がある。ワキ汗には、ボトックスという治療法もある」と岩瀬教授は話す。

【中級レベル】

【初耳4】自律神経はバランスだけではなくパワーも重要である

「自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく働いていることのほかに、どちらのパワーも適度に高いことが大切」というのは医療法人永光会理事長で医師の新井幸吉さん。

自分はどうなのだろう? と思ったとき、新井さんが考案した、簡便に判断するチェックリストがある。2つの質問群に答えるだけで、5つの自律神経タイプのうちどれに当てはまるかがわかる。このタイプをチェックして、自律神経を整える参考にしよう。

新井先生考案の自律神経バランスのチェックテスト






【上級レベル】

【初耳5】膀胱(ぼうこう)に作用する副交感神経を抑えれば夜間頻尿を改善できる

ぼうこうの働きは、尿をしっかりためて、たくさんたまったら一気に排尿すること。その働きを調節する主役は、副交感神経だ。

ぼうこうに働く副交感神経には2つのタイプがある。「1つは、脳からぼうこうに排尿の指令を出す神経で、もう1つは尿がたまった状況を脳へ知らせる神経(求心性神経線維)。この2つが脊髄を介して連携して働くことで排尿機能は正常に保たれている」と堀田研究部長。

しかし、加齢とともに2つの副交感神経の連携が過敏になると、「ためる」「排尿する」の切り替えが悪くなる(例えば、「たまる」前に「排尿したくなる」)。その結果、まず起こるのが「夜間頻尿」だ。夜、何回も尿意を感じて起きるが、トイレに行ってもそれほど出ない。何度も起きると睡眠不足の原因となる。

最近、自律神経機能の働きの研究から、ユニークな「頻尿改善グッズ」が登場した。堀田研究部長と東洋レヂンの共同研究の結果生まれた「ソマプレーン」は、下半身の皮膚に軽微な刺激を与える道具だ。下半身の刺激はぼうこうを調節する2つの副交感神経と同じ脊髄の部分に作用し、過敏な連携を抑えて、「たまる」「排尿する」のバランスを整える(「ためて」から「排尿」する)。

研究では、就寝前にソマプレーンを使用することで、夜間頻尿の回数を減らせたという結果も出ている。

ローラーで刺激すると夜間頻尿を減らすことができる

 「ソマプレーン」は、マッチ棒ほどの軸に、合成ゴムのローラーが付属。これで就寝前に会陰部をコロコロとマッサージ。それによって皮膚の求心性線維が活性化する。3000円(税別)。

【初耳6】呼吸を変えれば自律神経も気持ちも切り替えることができる

「呼吸を変えれば、自律神経も、気持ちも変えられる」と、呼吸のメカニズムに詳しい東京有明医療大学の本間生夫学長は話す。

下記はシーン別に気持ちを変える呼吸のポイントを本間学長がまとめたものの一部だ。例えば、「大事な場面であがってしまうときは、吸う息ばかりが強くなっている傾向にある。胸を開いたり閉じたりしながら、呼吸をゆっくりに整える。一方、集中できないときは呼吸が不安定。目を閉じて呼吸に意識を向けるといい」と本間学長は話す。どのシーンでも、肋間筋(ろっかんきん)など呼吸に関係する筋肉をストレッチすることは効果的だという。それぞれ試しておいて、必要なときに対処しよう。

(ライター 荒川直樹、白澤淳子=日経ヘルス編集部、イラスト 三弓素青)

[日経ヘルス 2018年7月号の記事を再構成]

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