自律神経の初耳学 上手に調節し熱中症や腰痛予防

日経ヘルス

2018/8/3
立ちくらみなどさまざまな体調不良に自律神経が関わっている(写真はイメージ=PIXTA)
立ちくらみなどさまざまな体調不良に自律神経が関わっている(写真はイメージ=PIXTA)
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血圧や排尿、発汗など、体の様々な活動に自律神経が関わっている。自律神経を上手にコントロールできなければ、腰痛や頻尿、さらには熱中症の危険性もある。知れば知るほど奥深い自律神経の世界。6つの初耳学を通して、理解を深めていこう。

【初級レベル】

【初耳1】アクセルとブレーキの交感神経と副交感神経、実は心臓が主役である

私たちの体には、臓器や血管の機能を調整する2つの自律神経、「交感神経」と「副交感神経」がはりめぐらされている。

「アクセルとブレーキのように働く」と表現されるように、主に逆の役割を果たす。しかし、どちらがアクセルになるか、ブレーキになるかは部位によって異なる。血管と発汗には交感神経のみが働き、唾液腺はどちらでも分泌するといった例外はあるが、主に活動時に必要か、休息時に必要か、と考えるとわかりやすいだろう。

働きは部位ごとに調整されている。よく「活動・緊張の交感神経」「リラックスの副交感神経」と説明されるが、「これは主に心臓の自律神経を指している」と愛知医科大学生理学講座の岩瀬敏教授は説明する。「活動時には、全身に血液が必要となり、心臓の交感神経が優位になって、心拍を高め、血液を送る量を増やす。このように心臓の自律神経は、全身への影響が大きい。だから、心臓を基準として考えることはある程度理にかなっている」(岩瀬教授)。

心臓の交感神経が優位になって、血液を全身に送る一方で、血管の交感神経は部位ごとにバルブのように働き、全身に血液をうまく配分する働きを担っているという
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