大人の休日使いに最適 レザー製サコッシュ3選
街でもアウトドアでも使える人気急上昇のサコッシュ(中)
この夏、大流行しているミニショルダーバッグ「サコッシュ」。ナイロン製のものがほとんどだが、人気に後押しされるようにレザー製のものが登場している。シンプルな作りのサコッシュも、レザー製であれば安っぽく見えず、大人の着こなしにも合わせやすい。今回は、そんなレザーサコッシュの注目作を3つ紹介する。今年の夏の外出はボディーバッグではなくサコッシュで軽やかに。
上質なレザーをぜいたくに使用
レザーバッグをメインに展開する人気ブランド「SLOW(スロウ)」は、栃木レザー社製のフルベジタブルタンニンレザーを使用したサコッシュを、2018年7月から展開している。
「ナイロンや帆布のサコッシュの需要高に伴い、上質なレザーを用いたサコッシュも注目されています。素材がレザーだとカジュアルになりすぎないので、大人っぽいスタイルを楽しみたい方にお勧めです」(SLOWプレスの田崎絵梨香氏)
栃木レザー社は植物性タンニンなめしを専門とする皮革メーカー。同社が手がけた革は「栃木レザー」と呼ばれ、高品質として知られている。丈夫でしなやか、そして使うほどに味わいを増していくレザーは、多くの革好きから愛されている。
そんな栃木レザーのヌメ革をボディーとショルダーベルトに使い、存在感のあるサコッシュに仕上げたのが「ポーチショルダーバッグ」。肉厚な牛革にナチュラルなシボが、高級感を醸し出している。ファスナー開口で、内装には麻を使用。内ポケット付きで使いやすい点も魅力だ。
まだ発売して間もないが、店頭から届く声は好調とのこと。ファッションに敏感な若年層から、落ち着いた雰囲気のサコッシュがほしいという30~40代まで、幅広く支持されているという。
珍しいスエード仕立てのサコッシュ
バッグやレザーグッズ、アクセサリーや生活雑貨を展開する注目ブランド「20/80(トゥエンティーエイティー)」。17年春より、アウトドアブランドの商品にはないような素材使いでサコッシュを製作していたが、マイナーチェンジを経て、18年にスエードモデルの新作を発売した。
ナイロンの細いショルダーベルトや薄マチのボディー、パラコードを使ったファスナープル(ファスナーの引き手)など、サコッシュらしいデザインを踏襲しながら、肉厚なスエードを使用することで大人っぽい印象に仕上がっているのが特徴。開口部のグレーのファスナーが、黒いスエードサコッシュのアクセントとして効いている。
外ポケットや内ポケットはないものの、ややマチをとっているため長財布なども難なく収納できる。スエード製でありながらナイロン製とそこまで変わらない価格設定も魅力だ。
「雑誌掲載も多く、18年春の発売時より売り上げは好調に推移しています。ナイロン製のサコッシュが多いなか、レザー製が目を引くのかもしれません」と20/80デザイナー 田中陽一氏。主な購買層は30代男性だが、女性の支持者も多いそうだ。
夜に光る蓄光レザーを採用
MADE IN JAPANにこだわり、暮らしを豊かにするモノづくりを標榜する気鋭ブランド「TAZUNE(タズネ)」。レザーバッグを中心に手がける同ブランドから、蓄光レザーを使用したサコッシュが、18年8月上旬に発売される。
「現代はさまざまなモノがあふれており、大手資本小売店の同質化が進むなか、面白いモノを探すことが困難になりつつあります。そんな現状に微力ながら、『面白く心がちょっと動かされるモノ』を提案したいと考えて開発したのがこのサコッシュです」と、開発の経緯について井野屋のTAZUNEディレクター、森川明氏は話す。
蓄光塗料を混ぜ込んだ牛革をボディーに採用。日中に光を蓄積することで夜間にほのかに発光する。光のため込み具合にもよるが、約6~8時間発光するという。白いレザーというだけで十分コーディネートのアクセントになるが、さらに発光するため非常に目立つ。ちょっとしたコミュニケーションツールにもなるのではないだろうか。
見た目の面白さもさることながら、実用性が高いのもポイント。前面にファスナーポケット、背面にオープンポケットを備え、コンパクトでありながら使い勝手は上々。体と密着する背面ポケットにスマホを入れておけば、バイブレーションでの通知にも気付きやすい。
「同型のオーソドックスな革仕様のサコッシュは、性別に関係なく20~70代までと幅広くご購入いただいています」と森川氏。ブランド全体の売り上げも昨年比165%と好調。MADE IN JAPANブランドということで、外国人観光客の購入も多いという。
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大人の休日使いに最適なレザーサコッシュ3選
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(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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