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画像はイメージ=PIXTA

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バブル期の大量採用時代にビジネス社会にデビューしたバブル入社組。現在アラフィフを迎えている。その世代の評判が「今すこぶる悪い」と人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏は言う。自身同世代である相原氏は、バブル入社組への応援歌として新書『バブル入社組の憂鬱』(日経プレミアシリーズ)を刊行した。この世代が現役生活の残された時間を有益に過ごすには、どうすればいいのか、本書の一部を抜粋して連載で紹介する。

第2回「バブル世代、役職定年の先は? カギは3つの対処法」で紹介した役職定年をうまく乗り切った3人を簡単におさらいしておこう。

Cさん:本社の管理職から大きな支店の支店長補佐に。若手社員の相談相手として機能。
Dさん:ニッチな分野の専門家。課長を外れたものの、その専門性を発揮して同じ職場で活躍。
Eさん:自動車部品メーカーのエンジニア。早期退職優遇制度で退職。マッチングサイトで地元中小企業3社と顧問契約。

今回は、この3人がバブル入社組の4つの特徴――(1)コミュニケーション能力が高い(2)「根拠なき自信」がある(3)会社への依存心が強い(4)見栄(みえ)を張りたがる――をどう活かしたかを見ていく。

◇    ◇    ◇

「コミュニケーション能力」の正しい使い方

「コミュニケーション能力が高い」という点については、どのような背景で身についた能力であるとしても、バブル入社組にとって強みであることは間違いない。この点はマイナスに働くことはなく、常にプラスに働くと考えられる。

先のうまく対処できたいずれのケースでも、この強みは確実に活かされている。もちろん専門性があってこそではあるが、専門性だけではうまくはいかない。

Cさんは相手の悩みをうまく汲み取り、的確なアドバイスをすることに長けていたことで、新しい職場にも早期に融和でき、皆から頼りにされる存在となれたのだ。Dさんは、自ら積極的にコミュニケーションを図っていくタイプではないものの、他部署からも頼りにされ、多くの相談に乗っている。

そして、Eさんのように社外で活躍していくにあたっては、コミュニケーション能力は欠かせない。これまでとは規模も風土もまったく違った会社で、全員と初めて接するわけだから、コミュニケーションに長けていなければ、すぐに立ち行かなくなる。そもそも、コミュニケーション能力が高くなければ、そのような再就職自体が叶わなかったに違いない。

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