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天国から地獄へ、地獄から天国へといった転職の大逆転現象が起きている。写真はイメージ=PIXTA

天国から地獄へ、地獄から天国へといった転職の大逆転現象が起きている。写真はイメージ=PIXTA

日本でも企業価値10億ドル(約1100億円)以上のユニコーン企業が登場し、M&A(合併・買収)による企業再建なども活発になっています。一方では成長企業が一転窮地に陥ったり、別会社に買収されたりすることも珍しくありません。業界や企業の攻守交代が激しく続く中、40歳代の転職では、多くの「逆転現象」が起きています。入社時の条件が良かった人が数年後に不遇な状況に陥り、入社時の条件には恵まれなかった人が数年後に大成功している。この現象は、なぜ起きるのでしょうか。

攻守交代が続く日本企業と転職の地殻変動

7月10日、「シックスパッド」などで知られる理美容・健康関連メーカーのMTGが東証マザーズに上場しました。日本のユニコーン企業としては、フリーマーケット関連アプリのメルカリに次いで2社目の上場でした。米国や中国に比べてその数は少なすぎるといわれるものの、かなりの資本を創業早期に調達する急成長ベンチャーの数は確実に増えています。

またM&Aでの企業再建や事業継承案件も急増中。その一方で、成長企業が一転窮地に陥ったり、別会社に買収されたりすることも珍しいことではなくなりました。最近の皆さんの印象に残っていそうなケースでは、RIZAPグループに買収されたジーンズメイトや、ディー・エヌ・エー(DeNA)がエボラブルアジアに事業売却したDeNAトラベルなどでしょうか。

数年で業界構造も個別の企業単位でも攻守交代が激しく続くのが今。そんな中、歩調を合わせるようにと言うべきか、40歳代の転職では「転職後の大逆転現象」が頻発するようになっているのです。

好条件につられるように転職した人が、一転、数年後に不遇な状況に陥ったり、逆に入社時の条件には必ずしも恵まれなかった人が、数年後に大きく成功したりしています。

この逆転はなぜ起きるのかについて、事例を見ながら考えていきましょう。

「年収と肩書」「安定や規模」で選んで起きたこと

まずは先に、失敗パターンから。

●失敗パターン1

IT(情報技術)業界・営業部長のAさんは、法人セールスでの実績を足がかりに数社から内定を獲得。その内定先企業の中から、オファーされた年収額面(+肩書)の高い順に並べ、「最も高い」という理由でB社を選択、入社しました。

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