出世ナビ

お客さんがホイホイ集まる法則

お客さんへの思い最優先 手芸ネットショップ快走の鍵 経営コンサルタント 竹内謙礼(5)

2018/8/2

また、売上だけを重視するために、ネットショップのページを丁寧に作るようなことはせずに、手芸用品の商品点数を増やし、大手手芸店との価格競争に巻き込まれていたはずである。

「何を売るか」という顧客に対する気持ちが主体になれば、他社に負けない商品力を身につけることができるが、「どうやって売るか」ということに気持ちが向いてしまうと、売り手側の都合が優先されてしまい、お客さんが離れていったり、経費が嵩(かさ)んだりして、経営が立ち行かなくなってしまう。

こうした「どうやって売るか」という売り手側の欲は、不思議なことに消費者に見透かされてしまうところがある。思いを込めて売っているのか、それとも自分自身の利益のために売っているのか、お金を支払うお客さんはすぐに見抜いてしまう。

おそらく、「売る」という行為は映画や舞台のような「表現」の世界に近く、売り手側の思いがお客さんに伝わってしまうのだろう。良い歌に感動して涙を流したり、面白い舞台で引き込まれて笑うのと同じく、商売は人に気持ちが伝わってしまうものなのである。

お客さんに「何を売るか」という感謝の気持ちを忘れないためにも、売り手側は積極的にお客様とコミュニケーションを取ったほうがいい。お客さんとの会話は、売る側の気持ちを真剣にさせる。売り場に立たなければお客さんの大切さを肌で感じることはできない。経営者や現場責任者になってしまうと、販売の現場に出る時間がなくなり、売上を作るための施策ばかり会議室やパソコンの中で考えることになりがちだ。

しかし、それでもなるべく時間を作って現場に出て、お客さんの表情を見て、話し合い、喜んでもらうことが、お客さんに本当に満足してもらえる発想に結びついていくのである。

200社に足を運んでわかった お客さんがホイホイ集まる法則

著者 : 竹内 謙礼
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,620円 (税込み)

商品企画・プロモーション・マーケティング基礎講座/日経ビジネススクール

マーケティングの基礎を学ぶ講座から、企画・戦略の立案に役立つ実践講座まで!

>> 講座一覧はこちら

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL