子供にも教えたい 「伝わる言葉」の育て方梅田悟司著 「気持ちを言葉にできる魔法のノート」

「思いっきり自分の意見や気持ちをみんなに伝えてほしい」というのが著者の思い
「思いっきり自分の意見や気持ちをみんなに伝えてほしい」というのが著者の思い

ビジネスコミュニケーションに関する講座や研修が盛況だ。考えを正確に伝え、人を動かすのに必要な「言葉」をどうしたら自分のものにできるか、悩む人も多い。今回の書籍「気持ちを言葉にできる魔法のノート」は、言葉で伝えるプロである気鋭のコピーライターが書き下ろした一冊。伝わる力を持つ言葉の紡ぎ方を明かしたベストセラー「言葉にできるは武器になる。」の核心ともいえる「T字型思考法」を子供にもわかる語り口で伝える意欲作だ。

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梅田悟司氏

著者の梅田悟司さんは1979年に東京で生まれ、2004年に上智大学大学院理工学研究科を修了。在学中に起業したインディーズのCD制作などを手がける会社を経て、電通に入りました。コピーライターとしては、日本コカ・コーラのコーヒー「ジョージア」の「世界は誰かの仕事でできている。」などのコピーライティングで知られます。言葉で伝えるプロの考え方やノウハウを盛り込んだ著書「言葉にできるは武器になる。」(16年、日本経済新聞出版社)は20万部を超えるヒットとなりました。ほかにも「捨て猫に拾われた男」(17年、同)など多くの著書があります。

「子供向け」の語り口でわかりやすく

本書と「言葉にできるは武器になる。」は、言葉で伝える力を磨くというテーマは共通しています。その点では姉妹編ともいえますが、語り口は全く違います。言葉で伝えるのが苦手という「僕」のもとに、言葉の妖精「コトバード」が現れるところから、本書は始まるのです。

僕は、小学校高学年から中学生といった年ごろ。コトバードとの対話を通じ、自分の考えを深め、言葉にして表現していく方法を学んでいきます。ほぼ全編が両者の対話の形で進み、僕くらいの年齢でも十分理解できるやさしい語り口が特徴です。

コトバードは、言葉には2種類あると言います。話したり書いたりするときに使う「外に向かう言葉」と、考えたり感じたりするときに心に湧き上がる「内なる言葉」です。この2つを料理に例え、素材や材料=内なる言葉、できあがった料理=外に向かう言葉として、おいしい料理=うまく伝わる言葉をつくる秘訣を考えていきます。

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