エンタメ!

なやみのとびら、著名人が解決!

単刀直入に言って反感を買います 女優、美村里江さん

2018/8/2

女優、エッセイスト。埼玉県生まれ。2003年ドラマ「ビギナー」で主演デビュー。NHK大河ドラマ「西郷どん」に大久保正助の妻、大久保満寿役で出演中。18年3月、ミムラから改名した。

単刀直入な言い方をして反感を買うことがあります。遠回しな言い方では伝わらないこともあると思っていますが、世代が違う人は特に、考え方も大きく異なるため難しく感じます。日ごろどんなことを心掛ければいいでしょうか。(福岡県・女性・50代)

言い方でうまくいったり、失敗したり。前にうまくいったやり方でも、人によって受け取り方が違う。悩ましいなぁ、と私もよく思っていました。

しかし周りをよく見てください。単刀直入に言っても反感を買わないどころか、むしろ感謝される人、いませんか。「なぜあの人が交渉するとすぐにうまくいくの?」という人。

私の夫がこれに当たるのですが、「それは無理では?」ということでも、すんなりことが運んでしまう。例えば相手の落ち度でトラブルに陥っても険悪にならず、むしろ以前より丁重に扱われ、長く感謝される。

最初は魔法のようでしたが、要するに相手の“勘所”を押さえているのです。夫は仕事で医療関係、国際関係と幅広くやってきた人間です。人種、職種関係なく、相手にとって重要なこと、経営者なら、会社員なら、フリーランスなら何が大事かを見越して話している。

このことを頭において、最近ご自身が人に投げかけた「単刀直入な言葉」をいま一度考えてみてください。「常識だから」「仕事的に」という塗装を施していても、よーく正体を見ると自分個人の好みやこだわりであったりしないでしょうか。

自分本位の言葉は相手にメリットが少ないため、真っすぐ届きにくいのです。「皆のためにやるべきだ」などと言っても、相手がそれを実感して行動するところまでいかなければ、聞いてもらえなかったのと同じになってしまいます。小さい頃に言われた「相手の立場に立って考える」というのは本当に重要です。できなければ意見を聞いてもらうのは難しくなります。

私も夫を観察して、仕事で意見を言う時は次の3つを踏まえます。(1)お金がかからず、(2)すぐに実行可能で、(3)確実に効果がある。これらがそろわない意見は言わないことにしています。私は役者(自営業者)ですが、相手はマネジャーをはじめ会社員がほとんどなので、この3つを踏まえれば相手も上司に伝えやすい=聞いてもらいやすいので、その先もスムーズです。

《常識やビジネスのマナーに沿った単刀直入な意見》を、感じよく伝えたい。できるようになればとても役に立つと思います。私も修行中ですので、ぜひご一緒に頑張りましょう!

あなたの悩みをサイトにお寄せください。サイト「なやみのとびら」(https://www2.entryform.jp/tobira/)から投稿できます。

[NIKKEIプラス1 2018年7月28日付]

NIKKEIプラス1の「なやみのとびら」は毎週木曜日に掲載します。これまでの記事は、こちらからご覧ください。

エンタメ! 新着記事

ALL CHANNEL