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古いパソコン、処分方法は4つ 売却時の注意点は? 売却・下取りから譲渡・廃棄まで(上)

日経パソコン

2018/8/16

 ただし、信頼できる友人や知人とはいえ、パソコンの仕様や保証の有無などは、譲る前に確認しておかないと、後々トラブルになったり、しこりを残したりする可能性もある。ここは、しっかり合意しておこう。特に、パソコンの知識に乏しい人は「SDカードに入っている写真を見たい」「Wordを使いたい」など、明確な要望はあっても、仕様やソフトの有無には目が向かず、パソコンさえ手に入れれば実現できると考えている場合もあるからだ。

 パソコンを譲る前には、データをしっかり消去しておこう。親密な間柄だからこそ、中に入っているデータが気になることもある。Microsoft Officeなど、ソフトウエアの引き継ぎも重要なポイントだ。

 また、譲る際は個人名で領収書を発行することも可能だ。相手がパソコンを仕事で使う場合は、確定申告する際の経費扱いにできるので、希望されれば書いてあげよう。

■CASE 4 引き取り手がいないなら廃棄する

 どこも引き取ってくれないパソコンは廃棄するしかない。最初に、パソコンの正しい廃棄ルートを整理しておこう。

 最も単純な廃棄方法は、メーカーに回収を依頼することだ。パソコンメーカーでは、「資源有効利用促進法」に基づき、自社が製造・販売したパソコンの回収・リサイクルをしている。

パソコンを廃棄する場合の主な回収先は、上記4カ所だ。メーカーに無料で回収してもらえればそれに越したことはないが、複数のパソコンを持っている場合や、回収ボックスが近くにある場合は、自治体や小型家電リサイクル法認定事業者に依頼してもよいだろう

 メーカーが倒産などで既に存在しない場合や、自作したパソコンについては、「パソコン3R推進協会」が有料(ノートパソコンは1台4000円)で回収している。

2003年10月以降に販売された家庭向けパソコンには、「PCリサイクルマーク」が付いている
PCリサイクルマークが付いているパソコンは、メーカーが無料で回収してくれる

 なお、各メーカーが無料で回収してくれるのは、2003年10月以降に発売された「PCリサイクルマーク」が付いているパソコンのみだ。それ以前に発売されたパソコンや、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは有料で回収してくれる(NECの場合は、ノートパソコンが1台3000円)。

 また、一部の自治体や民間の回収業者でも「小型家電リサイクル法」に基づき、回収・リサイクルを行っている。

 民間の回収業者では、宅配便での回収を受け付けており、手続きも簡単だ。自治体の回収拠点に運べない場合や、複数台のパソコンを持っている場合でも、まとめて回収を依頼できる。回収費用は発生するが、今回取材した「リネットジャパン」のように、随時無料キャンペーンを行っている場合もある。

小型家電リサイクル法の回収ポータルサイトでは、各自治体の回収方法を記載している
小型家電リサイクル法認定事業者のリネットジャパンなどでは、全国どこから依頼しても宅配便で回収してくれる

 なお、依頼する場合は、小型家電リサイクル法の認定事業者であることをよく確認しよう。ネットで検索すると無料で回収している業者も多いが、小型家電リサイクル法の認定を取得せずに運営している業者は「廃棄物処理法違反」に該当する可能性がある。

 自治体に回収してもらう方法もあるが、ルールは市区町村によって異なるので、注意が必要だ。例えば新宿区では、回収自体を受け付けておらず、メーカーに依頼するよう促している。また、横浜市では、複数拠点に回収ボックスを設置して、無料で廃棄できるようにしているが、投入口(30×15センチ)に入らないパソコンもあるため、メーカーや回収業者の窓口も案内している。住んでいる自治体の回収方法をよく確認する必要がある。

■Webサイトから回収を依頼

 メーカーに回収を依頼する場合は、パソコン3R推進協会のWebサイトから回収窓口を検索すると便利だ。各メーカーの回収窓口は、同協会のサイトにまとまっている。 メーカーのWebサイトでは、製品の型番を入力して回収を依頼することができる。

パソコン3R推進協会では、各メーカーの回収情報をまとめたリンクページを設置している
東芝の回収申し込みページ

 リネットジャパンなどの回収業者に依頼する場合は、Webページから申し込んで回収を依頼する。段ボール(3辺の合計が140センチ以内、重さが20キロ以内)にパソコンや周辺機器を詰めて、宅配業者に渡せばよい。回収したパソコンは小型家電リサイクル法にのっとり、適切に処分される。

リネットジャパンのWebサイトで「お申し込みはこちらから」をクリック
回収品目や、自宅の住所などを入力し、回収を依頼する

段ボールにパソコンや周辺機器を詰めて送る。ゲームや電卓などの小型家電400品目以上も一緒に回収してくれる
自分でデータを消去できない場合は、専用のソフトウエアなどを使用して有料でデータを消去してくれる

◇  ◇  ◇

 下編ではパソコンを処分するときに必要になる、ソフトウエアのライセンス引き継ぎ、データの移行や消去などについて解説する。

パソコンの売却・下取りから譲渡・廃棄まで
 古いパソコン、処分方法は4つ 売却時の注意点は?
 古いパソコン ソフト引き継ぎとデータ消去のポイント

(ライター 藤原達矢=アバンギャルド)

[日経パソコン2018年6月25日号の記事を再編集]

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