仕事と遊びの境目薄く 創造性高めるじぶん働き方改革

日経ウーマンオンライン

会社の資源で遊んでみよう

とはいえ、いきなり「仕事を遊びに、遊びを仕事に」と言われても、どこからどう始めたらよいか分からない、という方も多いことでしょう。私が提案する最初の一歩は、自分の完全な趣味だと思っているものを、会社の資源を使ってどうすれば実現できるか? という視点で物事を見てみることです。

例えば、あなたに憧れの人がいたとします。その人は本を書いたり講演をしたりしていて、あなたはプライベートの時間を使って憧れの人の講演に参加しているとしましょう。

今はプライベートの時間を割いているこの活動を「憧れの人を講演という名目で会社に呼ぶ」ために、今の会社のリソースを使えないか? という視点で考えてみるのです。会社にも、憧れの人にもトクになるかたちで企画ができたら楽しいと思いませんか?

それに、あなたがただ「ファンです!」といって近づいていっても憧れの人と親しくなれる可能性は低いですが、「講師としてわが社で講演していただきたい」というアプローチなら、取引先として打ち合わせにも同行でき、もしかしたら会食だってできるかもしれません。

このように、自分にとってワクワクして、勝手にいろいろ企画が浮かんでしまうようなことをあれこれ考えてみるのです。最初は小さなことかもしれないし、ただの妄想に終わるかもしれませんが、こういったチャレンジから「仕事を遊びに、遊びを仕事に」のアイデアを生む土壌は耕されていくものなのです。

今回のまとめ

今回の話をまとめると、次のようになります。

●ホワイトカラーの間接業務を自動化する技術RPAの発展により、今後は単純作業がなくなり、創造性があることにより多く時間が割けるようになるかもしれない
●作業ではなくビジョンを描き、実行に移すといったような、経営者や個人事業主的な視点が今後ますます求められるようになる
●いきなり「創造性を持て」と言われて戸惑わないためにも、「仕事が遊び、遊びが仕事」の状態に慣れていく必要がある
●「仕事が遊び、遊びが仕事」の状態に慣れるには、自分の趣味を仕事を使ってかなえる練習をしていこう

イノベーションは切羽詰まって困った中から生まれるというよりは「こうなったらいいのに!」というワクワクから生まれると私は考えています。せっかく今ある会社という環境を使って、自分のやりたいことを実現してやろう! そう思ったら日々の仕事にもより張り合いがでてくるのではないでしょうか。あなたのチャレンジを応援しています!

池田千恵
株式会社 朝6時 代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や自治体の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。「絶対! 伝わる図解」(朝日新聞出版)、「朝活手帳」(ディスカヴァー21)など著書多数。

[nikkei WOMAN Online 2018年6月6日付記事を再構成]