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人生を変えるマネーハック

余生35年は長すぎる 65歳以降も働くのが100年人生 人生とお金の分岐点をマネーハック(5)

2018/7/30

写真はイメージ=123RF

「人生とお金の分岐点」について考えてきた今月のマネーハック、最後のテーマは「引退と老後」です。会社員なら仕事をする生活から身を引く日は、誰にでもやって来ます。しかし、実際のところ早すぎる引退はマネープラン上はあまりいい選択ではないかもしれません。

現在、多くの企業は60歳を定年としています。しかし、実際には65歳が引退年齢の大きな節目といえます。法律上は働きたければ65歳までは企業に継続的雇用の義務があり、多くの人がそれを選択しているからです。65歳以降も働ける企業も徐々に増えてはいますが、まだ任意です。

■人生の3分の1、もはや「余生」ではない

筆者は60歳はいうに及ばず、65歳も引退年齢としては早すぎると考えます。日本老年学会と日本老年医学会の報告によると、現在の高齢者は10~20年前と比較して加齢に伴う身体的機能変化の出現が5~10年遅延しており、「若返り」の現象が見られるそうです。従来、高齢者とされてきた65歳以上の人でも心身の健康が保たれ、活発な社会活動は可能だと結論づけています。65歳以上でも働く能力は十分にあると思います。

仮に65歳時点での平均余命が男性で約19年、女性で約24年とすれば、引退後に20年以上の経済的余裕が必要となります。「人生100年」といっても、まだ30~50歳代の人にとってはぴんとこないかもしれませんが、そろそろリアリティーのある問題として捉えるべき時代が来ています。

100年の人生を考えると、大卒後22歳から65歳まで43年働き、35年の「余生」を生きることになりますが、これは無収入(年金以外)でやりくりするには長すぎる時間です。

余生という言葉には、サッカーでいえばロスタイムのようなイメージがありますが、人生の3分の1にもなればロスタイムとはいえません。それはあまりに長く、セカンドライフ、第二の人生と捉え、現役時代から意識しておくべきでしょう。

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