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世界から集う生徒に育む変革の志 全寮制校ISAKの力 全寮制私立高校、UWC ISAKジャパンの小林りん代表理事に聞く

2018/8/5

ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの小林りん代表理事

 長野県軽井沢町にある全寮制私立高校「ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)ISAKジャパン」。70を超える国や地域から集まる200人の若者が、英語で議論を戦わせながらダイバーシティー(多様性)やリーダーシップを肌で学ぶ。日本人生徒の中には、あえて中高一貫の進学校をやめて来る人も珍しくない。ミッション(教育理念)は「変革を起こせるチェンジメーカーを育てる」。支援者には多くの経営者が名を連ねる。どんな学校なのか。軽井沢を訪ねた。

■国際バカロレアの認定校

 JR軽井沢駅から車で約30分。木立の中から低い木造の建物が姿を現した。UWC ISAKジャパンの校舎だ。生徒や教職員が寝泊まりする寮も、ゆったりと配置されている。自然に囲まれたキャンパスは、野鳥やセミの鳴き声がかまびすしい。

 案内されて小ぶりの教室をのぞくと、数人の生徒がコの字形に並べた机に向かい、先生から個別指導を受けていた。少人数のクラスは同校の特徴の一つだ。外の景色のせいか、リラックスして伸び伸びと勉強している印象だが、同校の小林りん代表理事は「授業は非常にディマンディング(きつい)」と語る。

多様な生徒が集う教室。パソコンを操りながらの議論に熱がこもる

 同校は文部科学省認定の高校として学習指導要領に準拠したカリキュラムを採用している。それに加えて国際的に認められる大学入学資格「国際バカロレア」の認定校でもあり、そのためのカリキュラムも組んでいる。宿題やチームで課題に取り組むグループワークも多く、遊びほうけている暇はないようだ。「少なくとも塾に通っている大都会の進学校の高校生と同じくらいの時間は勉強しています」と小林氏は強調する。

 同校はもともと2014年に「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」として開校。その後、ロンドンに本部を置く国際的な教育機関UWCに加盟し、17年8月に現在の校名になった。

 UWCは世界約160カ国にボランティアのネットワークを張り巡らし、ボランティアが各地で選抜した子供たちを、17の国や地域に散らばる加盟校に送りこむ。ISAKは、それまで口コミなどを頼りに生徒を募集していたが、応募者は限られ、出身地も英語圏に偏っていた。UWC加盟により、生徒の出身地は72の国・地域に拡大。「ダイバーシティーが一気に進み、世界の縮図ができ上がりました」と小林氏は胸を張る。

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