わが子の進路「損得勘定」 理系と文系どちらがいい?

日経DUAL

理系と文系、将来はどちらがおトク?(写真はイメージ=PIXTA)
理系と文系、将来はどちらがおトク?(写真はイメージ=PIXTA)
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わが子に理系、文系のどちらを勧めますか? 文系・理系で将来どのくらい年収に差がつくのか、専攻や大学院へ行く・行かないによって就職率がどのように変わるのかを、教育社会学者の舞田敏彦先生がはじき出しました。将来わが子をどのような道に進ませようか模索中のママ・パパたちは必読です。就職に有利といわれる運動部に入ることについての考察も参考にしてください。

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専門教育を選ぶとき「稼げるかどうか」も気になるポイント

皆さんは、お子さんに公教育(学校教育)を受けさせているわけですが、教えられる内容は発達段階によって異なります。早い段階では、読み・書き・算をはじめとした、全国民に共通して求められる基本的な知識・技術を学び、年齢が上がるにつれ、自身の意向や適性に応じて特定の領域を深めていきます。前者は普通教育(共通教育)、後者は専門教育です。

この2つは教育を支える両輪で、どちらが欠けてもいけません。各人の間に十分な「同質性」がないと社会は成り立ちませんが、金太郎飴のごとく、似た者どうしばかりでもいけない。現代の高度化した社会を動かすには、各人の持ち味を生かした分業が不可欠です。つまり「多様性」も求められるのであり、それを担保するのが専門教育です。

日本の制度のくくりでいうと、初等・前期中等教育(小・中学校)までは普通教育で、後期中等教育(高校)では普通教育と専門教育が混ざり合い、高等教育(大学等)になると専門教育の比重が高くなります。15歳の高校入学時に普通高校と専門高校(昔でいう職業高校)に分化し、前者では2年生あたりから文系と理系に分かれ、履修する教科の重みづけをし、それぞれの枠に適した大学の学部(専攻)に進む、という具合です。

読者のお子さんもやがてはこの分岐点に達し、選択を迫られることになります。別に大げさに考える必要はなく、まずは当人の意向を尊重し、適性や能力といった条件を織り合わせて決めればいいだけのこと。しかるに、考慮すべき現実要素の中には「将来における成功可能性」もあり、多くの親御さんがこの点を気にしています。

「どの専攻に行けば稼げるか?」。品のいい問いではありませんが、これに答えるデータを作ってみましたのでご覧に入れましょう。