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住友化学の広岡敦子執行役員はアフリカ各国を飛び回る日々だ

住友化学の広岡敦子執行役員はアフリカ各国を飛び回る日々だ

感染症の媒介となる害虫を駆除することによって、感染症の広がりを防ぐ取り組みが「ベクターコントロール」だ。国連などの国際機関と企業が協力しながら進めている。日本で数少ない、この分野のプロフェッショナルが住友化学の執行役員、広岡敦子さんだ。

3月はタンザニア、ウガンダ、南アフリカ、ケニアを約1週間かけて回った。4月はセネガル、5月はガーナを訪れている。行き先の多くはアフリカだ。「部長、事業部長の頃ほどではないのですが、2018年の初めはたまたまアフリカへの出張が多くて」と、広岡さんは話す。

大学を卒業したのは、男女雇用機会均等法が施行される前。「世界を股にかけて仕事をする」ということに憧れてはいたものの、学生時代から具体的な職業をイメージしていたわけではないという。

「企業に勤めるつもりはなかった」

「あまり先のことを考えて計算し、戦略的に動くタイプではないんです。学生時代にフランス文学を専攻したのも、かっこいいと思ったから。実際は性に合わなくて、結局、第2外国語の英語ばかりを勉強して過ごしました」 

企業に勤めるつもりはなかったので、就職活動は一切しなかった。大学を卒業後、約半年間はアルバイトをしたり、語学学校に通ったりした。

「最初の就職先であるスイスの銀行は、語学学校で紹介されました。オフィスもきれいでしたし、あまり深く考えず、こういうところで働くのはいいかもしれないなんて思って決めたんです」

2年後、フランス資本の化学薬品メーカー、ルセル・ユクラフの日本法人へ転職。たまたま農薬を主力商品としていたメーカーに勤務したことが現在へつながる原点になった。

「もともと飽きっぽい性格で、3年ぐらいすると、むずむずと違うことをしたくなってくるタイプなんです。ちょうど私が日本ユクラフに入った時期から、世界の農薬業界が激変期を迎え、吸収合併が相次ぐようになり、それに巻き込まれた格好になりました」

数年ごとに本社やトップが変わり、それに伴って社名も変更された。「転職を考え始めると、環境が変わり、もうちょっと様子を見ようかと思っているうちに時間が過ぎた。おかげで飽きっぽい私でも飽きずに、同じ業界に留まることになりました」。

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