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胃の長引く不調 ゆっくり食べ・腹八分目でいたわる 機能性ディスペプシア(中)

日経ヘルス

2018/8/20

写真はイメージ=PIXTA
日経ヘルス

 内視鏡検査で異常はないのにもかかわらず、胃もたれや胃痛などの不調がずっと続いている……。そんな胃の病気である機能性ディスペプシア(FD)は、ストレス対策、生活改善、薬による治療の3つの対策で治せるという。1回目の「内視鏡で異常なし なぜか続く胃の不快感の原因は…」に引き続き、2回目は、ストレスや生活習慣について取り上げる。

◇  ◇  ◇

「ストレスが多かったり、生活習慣が乱れていたりすると、自律神経の働きが崩れ、FDの症状が誘発されやすい」と兵庫医科大学内科学消化管科の三輪洋人教授。例えば強い不安や緊張を覚えると、自律神経の一つである交感神経が興奮し、胃の動きが止まってムカムカしたり、吐いたりすることも。胃は常に自律神経に支配されているわけだ。

(グラフ:増田真一)

三輪教授らの調査では、FDの人はそうでない人より、ストレスや睡眠不足、朝食抜きなどが多いと判明した。「自律神経の働きを安定させるためにも、生活改善は欠かせない」と三輪教授はアドバイスする。

まずはストレス対策。FDの人はストレスが多いだけでなく、ストレスに敏感とも言われる。ストレスによって胃の働きが低下し、胃の不調がさらにストレスを呼ぶ……という悪循環を断ち切ろう。「ウオーキングやヨガ、映画、読書……何でもいい。リラックスできる時間を持つように」と北里大学東洋医学総合研究所の及川哲郎副所長。夜更かしをせず、朝は決まった時間に起きて、生活のリズムを整えることも大事だ。

胃を痛めつける食事も改めたい。脂っこいものや辛いもの、甘いものを多くとると、胃酸が過剰に分泌され、胃の痛みや灼熱感を招く原因に。また、どのように食べるかも重要。食べ過ぎや早食い、朝食抜きや夜遅い食事などの不規則な食生活も胃に負担をかける。規則正しい食事、腹八分目、よく噛んでゆっくり食べることを心がけよう。

(イラスト:谷小夏)

夏はつい冷たいものをとり過ぎるが、冷えると胃の機能が低下する。「FDの症状が悪化して、夏バテのようになる人もいる。体を冷やしすぎないように」と及川副所長。入浴もシャワーだけですまさず、浴槽につかって体を温めるのがいい。

タバコを吸うと胃の血流が悪くなり、働きが低下する。この際きっぱりと禁煙を!

三輪洋人さん
兵庫医科大学(兵庫県西宮市)内科学消化管科教授。1982年鹿児島大学医学部卒業。専門は消化器内科。日本消化器病学会「機能性消化管疾患診療ガイドライン─機能性ディスペプシア(FD)作成委員会」委員長も務める。
及川哲郎さん
北里大学東洋医学総合研究所(東京都港区)副所長(臨床准教授)。1986年浜松医科大学卒業。専門は漢方全般、内科、消化器。日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医。日本消化器病学会消化器病専門医など。

(ライター:佐田節子)

[日経ヘルス2018年8月号の記事を再構成]

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