鶏ガラスープで煮込む炊き餃子 目指すは博多の新名物
居酒屋「池田屋」
福岡市の大名地区の飲食店が集まる通りから一本路地を入る。隠れ家的な雰囲気で店の外は静かだが、中に入ると若い人から年配まで幅広い世代の人でにぎわっていた。
ほとんどの人が頼んでいるのが看板メニューの「炊き餃子」(1人前、税別700円)。土鍋に入れた鶏ガラスープでギョーザを煮込んだ逸品だ。ギョーザのあんは炭火で焼いた鶏肉のミンチを使っており、かむほどに香ばしさが口にひろがる。竹炭を練り込んだ特注のゆずこしょうをつけるとおいしさが引き立つ。残ったスープは、ちゃんぽん麺やご飯を入れてしめでいただくと満足感いっぱい。
池田屋は2006年、「池田商店」(福岡市中央区)の系列店としてオープンした。店主の西真吾さん(47)は炊き餃子を「幅広い世代に愛される新たな博多の名物にしたい」として押し出す。
西さんのこだわりは幅広い世代に愛される料理を出すこと。炊き餃子以外にも「うにといくらのせ半熟玉子」(1000円)や「黒豚なん骨炒め」(500円)などのメニューを出している。特に黒豚のなん骨炒めは、4月から子どもや高齢者も食べやすいように、食材を柔らかい部位に変えた。
博多にはもつ鍋やとんこつラーメンなどスープ料理が多い。炊き餃子も福岡の新名物に仲間入りさせようと、西さんは日々努力を重ねている。
(藤田翔)
〈いけだや〉福岡市中央区大名1の4の28 電話092・737・6911
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