「ないものは自分でつくる」 藤女子で培った起業家魂岩崎裕美子・ランクアップ社長が語る(下)

「いつか自分も社長になろう」。この22歳の出来事が私の人生を大きく変えました。JTBを退職して同じ札幌市内にあった小さな広告代理店に入社。しばらくして、東京本社に転勤となります。しかし、前任者からの引き継ぎもなく、ゼロから新規顧客を取るのが仕事でした。業務も誰も教えてくれない。当然、まったく広告は取れません。

クビになりたくない一心で働き続けた。

あきらめなければ夢はかなうと信じる

自分がいつか社長になる前に、とりあえず引き留められる人材にはなりたい。半年後、ようやく1件受注できました。次には3カ月後に1件。そうこうするうちにコツがつかめてきて、周りの人に負けない成績を取れるようになりました。

東京に出た最初のころは本当にギリギリの生活でした。会社に敷金礼金を出してもらった小さなアパートで引っ越しもできない。お昼は毎日コンビニでおにぎりを2つ買い、ストッキングも1枚を使い続けていたほどです。でも大学時代、世の中にはいろんな人がいること、多様性を肌で感じていたことで、不思議と楽観的になることができました。そして、自分が動くことで夢は必ずかなえられるんだと、今は胸を張って言えます。

実は最近、母校で就職活動について講演する機会がありました。訪れるのは卒業以来、約30年ぶりです。後輩たちに伝えたのは、あきらめないことの大切さ。私は広告代理店時代には「自分に営業は向いてないんじゃないか」、そして会社を設立してからは「社長に向いてないんじゃないか」と、何度も考えました。でも、そう考えること自体が逃げることなんです。あきらめずに続けていれば、きっと誰かが見てくれる。あきらめない人は成長し続けている。後輩の中から、一人でも多くの起業家が生まれてほしいと切に願っています。

(村上憲一)

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