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リーダーの母校

「ないものは自分でつくる」 藤女子で培った起業家魂 岩崎裕美子・ランクアップ社長が語る(下)

2018/7/30

ミスコンテストで優勝した。

思い出といえば、もう一つ忘れられないのが、2年生のとき、地元札幌の新聞社が主催する「ミス花の女王」コンテストに優勝したことです。応募したのは、大学の先輩がその企画に関わっていて、薦められたのがきっかけ。私のほかにもう一人選ばれ、北海道出身の女優さんと3人で1年間、北海道観光大使を務めました。

ミス花の女王に選ばれ、北海道観光大使として活動

なんと当時の皇太子殿下と美智子妃殿下(今の天皇皇后両陛下)をはじめ、中曽根康弘首相(当時)にも表敬訪問しました。スズランの花束をお渡しし、北海道の魅力をアピールするのです。ほかに全日本空輸、日本航空、オリエンタルランドといった企業の社長にお会いしたり、全国各地のイベントに参加したりしました。

北海道内の警察署の「一日署長」などの仕事もあり、警察官の方々を前にスピーチをしたこともあります。すごく緊張しましたが、度胸もつきましたね。各地を訪れる際にはJTBの方にもお世話になり、もともと旅行が好きだったこともあって、入社試験を受けることに。運良く合格でき、同社の札幌支店に配属となりました。

JTBではカウンター業務を担当。好きな旅行に関わる仕事でしたし、観光大使を経験してそれなりに話術も身に付いていたので、お客様とお話しすることが楽しくてたまりませんでした。実はこのころ、自分の人生に対して「ここまで来たんだから、もういいか」といった満足感みたいなものを感じていました。藤女子を出て、JTBに入って、あとは条件のいい男性を見つけて結婚できればいいかなと、ぼんやり考えていたのです。

そんなある日、カウンターに座っていた私の前に、同じ町(北海道石狩郡当別町の太美町)出身の1つ上の先輩がやって来ました。それも、見たこともない高級オープンカーに乗って。聞けば、実家の酪農を継ぐのをやめて、自分で小さな会社を立ち上げ、大成功しているというのです。

衝撃でした。そんな夢みたいな話はドラマや小説の世界だけだろうと思っていたのが、こんな身近にあるなんて。しかも彼は高卒で、まだ23歳かそこらです。その時、私は気づきました。自分の人生は誰かに雇われる、あるいはお嫁さんにもらわれるものだと思い込んでいた。いい線いってると思っていた。でもそれは大きな間違いだった。雇われない人生という選択肢もあるんだと。

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