N
株式・投信
投資道場

中国経済、懸念は米中貿易紛争の先にあり世界のどこに投資する?(23)中国

2018/7/24

投資道場

米中間で貿易紛争が本格化している=ロイター
米中間で貿易紛争が本格化している=ロイター

貿易をめぐる保護主義と自由主義がせめぎ合い、世界経済は不安定な状況になっている。中でも鍵を握る中国経済への影響はどうか。香港上海銀行の名で設立されてから150年余りの歴史がある英金融大手HSBCで、アジア経済調査部門共同代表を務めるフレデリック・ニューマン氏に展望を聞いた。

中国、18年の経済成長率は6.6%に減速

――米中貿易紛争の影響で中国経済はどうなるのか。

HSBCのエコノミスト、フレデリック・ニューマン氏は「2021年、22年の経済減速が懸念される」と分析する

「現時点であまり大きくないと考える。米国は500億ドル(約5兆5000億円)規模の製品に加え、新たに2000億ドル(約22兆円)規模の製品を対象に追加関税を提案(7月中旬時点)しているが、合わせて最大0.4%、中国のGDP(国内総生産)成長率を押し下げる程度。後者の追加関税率は10%に過ぎず大きな影響はない。同国のGDP成長率は17年が6.9%だったのに対し、18年は貿易紛争の影響で6.6%まで下げるものの、19年は6.8%と再浮上すると予想している」

「中国の成長ストーリーは健在。貿易紛争にとらわれないセクターに注目したい。1つは電気自動車を含めたハイテク関連で、長期で繁栄する。もう1つは中国の消費。40歳代半ばで共働き、子供が成長し独立した『エンプティ・ネスター(子供が巣立った親世代)』と言われる人々が増えており、これらの中間層が家電などの消費を支えている。レジャーや旅行が活発になっている」

注目記事
次のページ
21、22年に新たな懸念材料が浮上