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2016年10月、会長と兼務する形で12年ぶりに社長に「復帰」する人事を発表したエイチ・アイ・エスの沢田秀雄氏(左)

2016年10月、会長と兼務する形で12年ぶりに社長に「復帰」する人事を発表したエイチ・アイ・エスの沢田秀雄氏(左)

会計不祥事や品質データの改ざん・検査不正、経営陣の人事をめぐる内紛などが後を絶たず、企業統治(コーポレートガバナンス)改革への取り組みが問われています。近年の改革の柱は、株主や社外取締役など外部の監視の目を利かせることです。これは時として経営トップのパワーをそぐことにつながります。エイチ・アイ・エス(HIS)の創業者で会長兼社長の沢田秀雄氏は、「外部の目」や後継者問題をどう考えているのでしょうか。

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当社は創業者である僕が筆頭株主で、オーナー経営といわれます。だからこそ社外の人材に監督してもらうのが、ガバナンスにとって大事だと思っています。現在、社外取締役として松下電器産業(現パナソニック)の副社長を務めた方と公認会計士の2人を招いています。

社外取締役の力、レベルアップに必要

社外取締役には、自分の会社より大きくてマネジメントも効率的なエクセレントカンパニーの社長や役員経験者がいいと思います。経営の経験値が多いから、僕が見ていない部分に気づいてくれます。「これは違うんじゃないか」というような、社内からは出ない客観的な意見を言ってくれる。僕が知らないこともたくさん知っているでしょうから、それを学びたい。当社が「次のレベル」に上がるには、そうした社外のタレントが必要なのです。

社内の役員だって、僕に何でも意見する権限はあります。ただ、立場はそうでも実際は言いにくいでしょう。「変なことを言って、にらまれたら厄介だ」とか、気を回してしまうんですね。誰も意見しないような会社では、オーナーにいくら自制心があったとしても、暴走してしまう恐れがあります。ガバナンスをきちっとしておかなければ、いけないのです。

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