格安ドラレコ、どこまで使える? 売れ筋品と徹底比較特集 ドライブレコーダー 購入&活用ガイド(中)

日経PC21

ドライブレコーダーはノーブランドの格安品なら、5000円以下でも購入できる。1万円台の売れ筋製品と何が違うのか、実際に製品を購入し徹底比較した
ドライブレコーダーはノーブランドの格安品なら、5000円以下でも購入できる。1万円台の売れ筋製品と何が違うのか、実際に製品を購入し徹底比較した
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ドライブレコーダーの売れ筋は、1万円台の製品。一方、ネットで安価な製品を探すと、5000円以下の格安品もある。こうした格安品を買っても大丈夫なのか、売れ筋製品とは何が違うのか、気になるところだ。そこで、記事「ドライブレコーダー 今さら聞けない購入のキホン」に続く特集第2回は、5000円以下の格安品と1万円台半ばの売れ筋製品を実際に購入し、比較してみた。

格安ドラレコを4799円で購入

今回購入したのは、アマゾンで見つけたとある格安のドライブレコーダー(以下、格安品)。価格は税込み4799円だった。格安品ながらレンズが3個もあり、前方だけでなく車内や後方も撮影できる。販売ページによると、衝撃センサーや駐車監視など機能は豊富。撮影解像度は最大1920×1080ドットで、画角は170度もあるという。

一方、比較する1万円台の売れ筋製品として購入したのは、パイオニアのND-DVR40(以下、売れ筋製品)。実売価格は1万5510円。衝撃センサーや駐車監視のほかに、GPSも備える。撮影解像度はこちらも最大1920×1080ドットで、画角は対角111度。この価格帯の製品としては一般的な仕様だ。

格安のドライブレコーダーはアマゾンで購入した。価格は税込み4799円。比較する1万円台の売れ筋製品として、パイオニアのND-DVR40を購入した(以下、売れ筋製品)。実売価格は1万5510円

この2つのドラレコを実際にクルマにつけて比較してみる。

格安にはおかしな日本語も

売れ筋製品の液晶は2型で小さい。ただその分、本体は小型で邪魔にならない。一方、格安品は本体が巨大で目障りな半面、液晶は4型で大きく見やすい。設定画面はどちらも日本語で表示されるが、格安品は日本語が一部おかしく、戸惑うケースもあった。

売れ筋製品の液晶は2型で小さい。ただその分、本体は小型で邪魔にならない。一方、格安品は本体が巨大で目障りな半面、液晶は4型で大きく見やすい

次に説明書を比較してみる。売れ筋製品は、使い方や取り付け方法などを記載した分厚い説明書が付属する。一方、格安品は簡単な使い方が記載されているだけで、こちらも日本語が一部怪しい。意味は通じるものの心細い。

売れ筋製品は分厚い説明書が付属する。一方、格安品は簡単な使い方が記載されているだけ

今回購入した売れ筋製品には8ギガバイトのマイクロSDHCカードが付属。フルHD 解像度の常時録画で最大約1時間9分の記録が可能だ。一方、格安品はマイクロSDカードが付属しないため、別途購入しなければならなかった。

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