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写真はイメージ=PIXTA

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「夫が稼いで妻が家庭を守る」という考え方はあなたにとって常識でしょうか? 今生じている様々な変化は、端的に言えば、世代間の生活スタイルの変化でもあります。言い換えるなら、親の常識が子に通じない、という状態であり、社長の常識が若手に通用しないという状態なのです。そのことをあらかじめ理解しておけば、あなた自身のキャリア構築においてより適切な判断がしやすくなるでしょう。

若手がすぐやめるのは給与の安さが原因ではあるけれど……

「たしかに弊社の若いプログラマーの給与は安いと言われます。けれども同業他社でも同じような会社はいくらでもありますし、そもそも従業員100人程度の小さな会社ですからね。大手と比べられても困りますよ」

昨今の転職市場の活性化と若手の売手市場傾向は、多くの会社の経営者を悩ませています。特にIT業界においてそれは顕著です。顧問先のお悩みでも、30歳前後の優秀な若手が転職してしまう、という相談を受けることが多くなりました。

そこで弊社に相談されてきた社長に逆に、何が原因で転職されてしまうと思うのか、ということを尋ねたところ「給与の安さ」を答えられました。それも前述のような「言い訳」とともに。

しかし弊社がその会社の人事制度を分析してみて、さらに若手からベテランまで、社内の主要メンバーにインタビューしてみたところ、原因がそうではないことがわかりました。そしてその原因をわかりやすく伝えたところ、社長は腕を組んで黙り込んでしまいました。

その会社で若手が辞めていく原因は、たしかに給与が安いからでした。しかしそこを掘り下げていくと、もう少し根深い問題があったのです。

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