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育児と両立する仕事術 女性課長が若手の道開く

2018/7/24 日本経済新聞 朝刊

いつも笑顔を絶やさない東急不動産の田中さん

管理職の中でも、部下との距離が最も近い課長職。さらに上をめざす人には関門ともいえる職種だ。今その課長職を担うのは入社時から性別に関係なく鍛えられた、30~40代の女性たち。出産後も仕事と育児を両立し、肩肘張らず気負うことのない振る舞いが部下の目標となり、幹部候補生として期待を集める。

◇   ◇   ◇

■出産後復職の草分け 東急不動産の田中有理さん

「重要な仕事があるときに限って子どもが熱を出してしまう」「それはあなたがピリピリしているから。子どもは異変を感じて体調を崩すのよ。子の前でそんな姿を見せてはダメ」。東急不動産の関西住宅事業本部(大阪市)開発部で課長相当職の一つであるグループリーダーの田中有理さん(49)は部下の女性とこんな会話を笑顔でしていた。

生え抜きの田中さんは開発部が長く、関西エリアの地権者から用地を買収しマンションや戸建て住宅を商品化し成果を上げてきた。1999年に結婚、2005年に出産。その1年後に復職した。それまでは田中さんのように復職した先輩女性はいなかった。

1986年の男女雇用機会均等法施行後、企業は女性の処遇に試行錯誤した。女性も「管理職か子どもか」二者択一を迫られた。このため当時の女性の中には出産を諦め男性以上に働く人が少なくなかった。

同社の人事部統括部長、榎戸明子さんは「均等法施行から30年が過ぎ女性登用が進む中、仕事と育児を両立した実体験を持って部下に接する管理職が登場し始めた」という。現場の若手に寄り添いながらリーダーシップが取れる、新世代の女性課長たちだ。

とはいえ同社全体のグループリーダー131人のうち女性はまだ8人。「田中さんは女性の積極登用へのロールモデルの一人」と榎戸さんは断言する。田中さんの部下は男性4人、女性4人。キャリア面談で設定した目標の進行が遅れている人には、メールや社内ですれ違った際にちょっとした励ましの言葉をかける。仕事と育児で悩む女性には「私はどれも楽しいから何も諦めない」と笑顔で返す。

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