こうした基本的な考え方を明示した上で、会議術やメール術、情報収集の仕方、スケジューリングのコツなど、様々な仕事の局面に応じた仕事術が伝授される。頭を使うジョブの方でも正しい悩み方をして思考時間を圧縮せよと、その悩み方まで仕組み化して伝える。さらにこうした時間の使い方を記録して振り返り、改善していく方法にも言及していく。死ぬ気で働くのではなくて賢く働こうというメッセージは、働き方改革のうねりの中で「自由に生きたい」と願っている多くのビジネスパーソンに響くだろう。「若い客層を中心に5月の発売直後からコンスタントに売れている。2カ月近くたった今もあまり売れるペースが落ちない」と、ビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。

自己啓発本が複数上位に

それでは、先週のベスト5を見ていこう。

(1)フリーバード 自由と孤独谷口浩著(中央公論新社)
(2)神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り星渉著(KADOKAWA)
(3)「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣前川孝雄著(明日香出版社)
(4)労働契約解消の法律実務 第3版石嵜信憲編著(中央経済社)
(5)ザ・会社改造三枝匡著(日本経済新聞出版社)

(八重洲ブックセンター本店、2018年7月8~14日)

1位は、フィジーに多くの生徒を集める語学学校を設立した著者のサクセスストーリー。2位は自己啓発本で、成功につながる「強いメンタル」の養い方を説く。3位も自己啓発本で、どこへ行っても通用する人材になるための考え方と習慣を伝授する内容だ。4位は労働契約に関する実務書で、最新判例を盛り込んだ新版が刊行されたため上位になった。5位は、ミスミグループのトップが自ら書き起こした会社改造のドラマ。2016年刊の本だが、研修に使うなどの店頭でのまとめ買いが発生したのではないかとみられる。今回取り上げた『すべての仕事は10分で終わる』は先週のランキングでは13位だった。

(水柿武志)