2018/7/25

自治体のハザードマップで見えないリスク

次に「重ねるハザードマップ」を見てみましょう。重ねるハザードマップは洪水・土砂災害・津波の災害リスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真(1945年~2007年)に自由に重ねて表示できる優れものです。

先ほどと同じように、松戸駅周辺の地図に「洪水浸水想定区域(計画規模)」と「急傾斜地の崩壊(警戒区域と特別警戒区域)」を表示してみました。

国土交通省 重ねるハザードマップより

こうしてみると、浸水エリアは松戸市が公表している洪水ハザードマップとほぼ同じだとわかります。一方、先ほどの同市のハザードマップには急傾斜地(薄茶色で着色されたエリア)の表示はあるものの、崩壊リスクがある部分(オレンジと黄色で着色されたエリア)の表示がなかったことに気付きます。

「洪水浸水想定区域」も念のためチェック

次に洪水浸水想定区域(最大規模)をクリックしてみると、驚くことに松戸市のハザードマップでは浸水想定区域になかった場所も浸水リスクがあることがわかります。線路の東側にも低い土地が広がっているエリアがあり、その区域は浸水の可能性があることがわかります。

国土交通省 重ねるハザードマップより

このように、重ねるハザードマップは多くの災害リスクの情報を提供しているのです。それ以外にも1945年ころの航空写真や明治期の低湿地、土地条件図なども重ねて調べることができるので、その土地の過去の歴史や成り立ちもわかります。これらは災害リスクに対応した建物を検討する際にも役立ちます。

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日ごろから災害対策を考えておく