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人生を変えるマネーハック

人生100年時代 住宅買うなら「長寿」の発想で選ぶ 人生とお金の分岐点をマネーハック(4)

2018/7/23

写真はイメージ=123RF

今月のマネーハックのテーマは「人生とお金の分岐点」です。「人生最大の買い物は住宅」といわれるように、住居費は人生を通じて常に家計を悩ませる難問です。今週は住宅問題を取り上げてみます。

独身時代や結婚当初は賃貸をベースに生活を営みます。しかし、30歳代から40歳代にかけては「借りて住む」から「買って(ローンを返しながら)住む」にシフトするケースが増えていきます。

■持ち家なら老後に住居不安は抱えない

日本人の持ち家意識は高いのですが、これは住宅ローン減税などを通じた国の経済政策の効果に加え、長寿であるがゆえに「ついのすみか」を確保するために住宅を購入する人が多いからでしょう。

家賃月6万円の賃貸物件であっても、65歳から100歳までの家賃を確保して引退するとすれば、2520万円の資金が必要になります。これは老後のゆとり予算と別途確保しなければなりませんので、ハードルはかなり高いといわざるを得ません。

総務省の住宅・土地統計調査(2013年)では、家計主が55~59歳の世帯の住宅所有率は67%ですが、これにより多くの世帯は老後に住居の不安を抱えずに済んでいるわけです。

公的年金には「家賃手当」は含まれないと考えるのが適当だと思います。例えば、老齢基礎年金の給付額は年80万円程度であり、基礎的な生活の支出を賄うだけで精いっぱいです。国が持ち家取得を支援していることの理由は、老後の家賃まで年金では面倒を見ないというメッセージだと考えた方がいいでしょう。

■収入や返済能力に見合った物件を

一方で、家をどう買うかは難しい問題です。全額を現金一括払いで購入することは一般の家庭では考えにくいので、住宅ローンを活用することになります。

月々の返済額は「住宅の取得価格」「頭金準備額」「返済年数」「借入金利」などにより大きく変化します。自らの収入や返済能力に見合った物件を選んで頭金を用意し、適切にローンを組みましょう。

NGなのは「背伸びしすぎた高額物件」を選び「全額ローン頼り」で「返済は35年ローンで70歳以降に終了」といった返済プランです。

人生100年時代を前提に住宅問題を考えると、「返済終了時期」と「家の寿命」がポイントとなります。

返済終了時期は、標準的な引退年齢と同じかそれより早く設定すべきです。65歳あるいは60歳代後半を設定したローンが返しきれず、退職金で相殺してしまうと老後のゆとり資金が消えることになってしまうからです。

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