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米マッキンゼー・アンド・カンパニーから、お笑いタレントに転じた石井てる美さん

米マッキンゼー・アンド・カンパニーから、お笑いタレントに転じた石井てる美さん

マッキンゼー・アンド・カンパニーで働いた経験を持つお笑いタレントの石井てる美さんが、コンサルティングとお笑いに共通するスキルなどを紹介する連載。今回のテーマは「相手の予想をいい意味で裏切る」。プレゼンテーションでも、お笑いでも、ストーリー展開がカギを握るという。

予想と違う言葉で笑いが生まれる

「笑いは裏切りである」とはよく言われていることです。相手の「こうくるだろうな」という予想と違うことを言うことで笑いが生まれます。たとえば、

A子「今年で35歳です」

B男「えー!全然見えないですね!」

A子「そうですかぁ!? ありがとうございます!」

B男「45歳くらいかと思いました」

という会話。ここでは「当然年齢よりも若く見られたのだろう」と思い込んだA子の予想がB男に裏切られることで笑いが起きます。この場合、冗談が通じない人だったらちょっと怒らせてしまうかもしれませんが……。

はたまた、予想を裏切ることで聞いている人の心をつかむこともできます。たとえば、最近とある政治家が選挙演説でこのような言い方をしていました。

「今の我が党に吹いているのは逆風ではありません。大逆風です」

これも、「逆風ではありません」のあとに続くのは逆風の反対で「順風です」「とてもいい風です」なのかと思いきや、「大逆風」と来ます。他にも「好きじゃないです。大好きです」というのも同じパターンです。このように、相手の「こうくるだろうな」という予想を裏切ることで、笑いが生まれたり人の心をつかんだりできるのです。

ただ、例えば先ほどの政治家が選挙演説の中で「失態ではありません。大失態です」「ピンチではありません。大ピンチです」というように同じパターンの言い回しを繰り返し使っていたらどうでしょうか。どんどんインパクトは薄れていってしまいます。そうなるとまた別の方法で聞いている人の心をつかんでいかないといけません。

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