マネーコラム

Money&Investment

介護保険制度はいま 8月から自己負担上げ、一部3割 保険料、右肩上がり 制度開始時の2倍に

2018/7/22

写真はイメージ=PIXTA

筧家のダイニングテーブルでは公的介護保険の話題が続いています。サービスの給付について説明した幸子の話は財源や負担に及びます。毎月の給与から保険料が差し引かれる良男は興味津々。一方、まだ若い恵は退屈そうでスマートフォンのチェックを始めます。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中)  筧恵(かけい・めぐみ、25) 

筧良男 なんだ、恵。彼氏からの連絡でもチェックしているのか。せっかくまじめな話をしているのに。

筧恵 だって介護保険料を納めるのは40歳からでしょ。私にはしばらく関係ないかなって。

筧幸子 そうかもね。介護保険には第1号被保険者と第2号被保険者があって、それぞれ65歳以上、40~64歳となっているの。だからパパは毎月保険料を引かれているけど、恵にはまだ納める義務がないわけ。40歳以上を被保険者とする理由については、40歳ぐらいになると、初老期における認知症や脳卒中によって要介護状態になる可能性が高くなったり、自分たちの親が介護が必要になってきたりするからといわれているわね。

良男 被保険者の範囲もそのうち見直されるかもしれないな。だって高齢化が進めば介護が必要なお年寄りは増えるわけだろう。このままでは介護の給付費が膨らんで、介護保険財政は厳しくなりそうだからな。

幸子 2017年度で10兆円を超える公的介護保険の給付費が、40年度には2倍以上に増えるという国の推計も先日、示されたわね。

 そもそも介護保険の財政ってどうなっているの?

幸子 総費用から利用者の自己負担分を差し引いた保険給付費を公費(税金)と保険料で50%ずつ負担しているの。そのうち税金部分は国と地方自治体(都道府県と市町村)で折半しているわ。一方、保険料は第1号と第2号に分かれて、何%ずつにするかは3年ごとに人口の割合で案分するの。18年度からは第1号が23%、第2号が27%で、徐々に第1号の割合が高まっているわ。

 すると、介護費用の増加に対応するなら、税金を増やすか、保険料を上げるか、自己負担を増やすかといったことなどが考えられるわね。

マネーコラム 新着記事

ALL CHANNEL