女心を奪う男のベルト 幅は3cm以下に限るファッションディレクター 清水久美子

女性心を掴むベルトの、その極意を知り尽くしたコーディネートの代表。そのキーポイントとは?(写真は、ジョルジオ アルマーニの2018年S.Sのコレクションより)

クールビズのシーズン到来。薄着になるにのに伴い、なぜか女性の視点が引き気味? その原因、それはベルトにあるのかもしれません。

自分では気がつかないものですが、ベルトは当人が思っているより目立つもの。なのに、ことベルトに関しては、女心に疑問を投げかけるチョイスが多い、そんな小物の筆頭でもあるのです。

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■もしかして…家紋?

例えば、それはビッグバックル。

チャンピオン、ヒーロー、横綱……幼心に刻まれた憧れの大きな腰回りの情景がそうさせるのでしょうか。腰の真ん中に大きなHやGやDのロゴの輝きは、あまりに目立つ存在感。しかも毎日つける方も多いので、「……もしかして……家紋?」なる妄想さえ女心に抱かせます。

さらには、そういったベルトは大概、幅太のベルト。太ければ、太いほど腰の座りがよろしいのは想像に固くありません。けれどベルトループの幅ぎりぎりに詰め込んだような、むっちり3.5センチメートル幅は、腰回りだけを妙にもっさりと目立たせ、軽やかな装いの中に、意表をつくほどの押し出し感を与えます。

■あまりにも野放図な押し出し

そんなインパクトの強いベルトに、さらにパイソン、クロコなど、エキゾチックレザーを選ぶトッピング好きの方もいらっしゃいますが、女性の目から見れば、それは富士サファリパーク。

あまりにも野放図な強い押し出しぶりに見え、笑顔の対応をしつつも、「……丸腰では近寄るまい」と、心のシャッターをそっと……半分下げてしまいます。

男性にとってベルトは「おしゃれ」から脱線し、強さ、迫力など男の性(さが)が赴くままに走りがちなアイテム。けれど、女心にとって、それは逆効果。

強い押し出し感は女心がもっとも苦手とするものなのです。

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